天使と悪魔を、妻と鑑賞してきた。今回の舞台はローマ。
ダビンチ・コードシリーズ第2段なんて宣伝してるが、実は、原作ではこちらが先。
しかし売れたのは、圧倒的にダビンチコード。
天使と悪魔は舞台がバチカンであるので、カトリックの知識や歴史を、ある程度知らないと、ついていけない。
同時にガリレオ周辺の知識も必要だ。
ダビンチコードでは、死の直前の人物が、主人公を導くために、撃たれて死ぬまでの時間では、ありえない複雑な暗号を、ダビンチにまつわる範囲でつくり、主人公がそれを解いて行くと言う話だから、まだ追いやすい。
天使と悪魔では、カトリック教会に対抗する勢力として、イルミナティーが登場し、神と科学との戦いを演じる。
実際にカトリック教会は、ガリレオを不敬の罪で処刑するが、その時のガリレオの言葉が
「それでも地球は回っている」
だった。
科学が自然を暴いて行くと、神の居場所がなくなる。
この大いなる過ちを、後にバチカンは教皇の口を通じて謝罪するのだが。
この物語も、そんな敬虔なカトリック教徒の物語だ。ジェットコースターのような展開に翻弄されている内にやがて、驚愕のラストと真犯人が暴かれる。果たして、バチカンとカトリック教会を脅し、4人の枢機卿を誘拐し、3人殺したその犯人とは。