10月16日(木)上海出張1日目 | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。



朝、9時半の羽田発全日空に乗って上海へ。

親会社の中国販売会社と当社の販売会社を統合するための会議。中国在住の日本人コンサルを呼んで、状況を聞く。このコンサルが、歌舞伎役者みたいにイケメンで驚いた。既に中国在住15年ということで、かなり中国の税制に詳しい。このコンサルの説明で、先般の東京説明会での疑問は全て解消。やっぱり彼を東京へ呼べばよかったか。


①中国の有限会社は株式を保有していない。持ち合い会社であるから、統合や売買と言っても、実は持分比率の変更を当局に申請するだけ。

②持分100円のものを120円で売る事も可能。ただし、この場合に得られる利益20円分は、中国で課税され、海外へ送金される場合には、源泉徴収される。

③中国でいう「純資産」とは、必ずしも貸借対照表における純資産ということではなく、それは資本金をさす場合もある。従って、今回の統合では、当社販売会社のBS上の純資産ではなく、初期投資を行った資本金を持分比率に応じて配分することで可能。この場合、利益を生まないので、課税されない。

④資本金はドル建てで振り込まれているが、実際の登記においては、当時の交換レートで人民元で登記されている。実際の資本はドルで口座にあり、ドルで振り込まれたわけだから、今回のように、中国資本と外国資本の合弁の場合には、ドル建て資本金を分配するのが正しい。しかし、これは為替によって目減りしている可能性もあり、その場合に、ドルを分配しても、人民元では利益が出てしまうケースもあり、これに課税するかしないかは、税務当局の「担当者」の判断であり、リスクといえばリスクになるが、説明すれば回避できるのではないか。

⑤全ての手続き完了までに、当局側で約1.5ヶ月の日数が必要。


以上のことが判明したので、俄然物事が進み始めた。これから、書類をそろえるのが、大変である。


夜は、季節が季節なので、当然といえば、当然ながら、「上海カニ」を食べる事に。




上海カニは大きなカニではない。日本のワタリカニくらいの大きさで、足やツメに多くの肉があるわけではない。むしろ殻を外して、味噌やら、足の付け根の肉を食べる感覚である。それほど「うまい!」と思ったことはこれまでないが、やはり今回も、それほど「うまい!」とは思えなかった。


この店は、カニの専門店らしく、その他にも、カニの料理がならんだ。