鯨統一郎をご存知だろうか。デビュー作は、「邪馬台国はどこですか」という短編小説。とあるダイニング・バーのカウンターに座っては、歴史上の謎について話をし、いつのまにか謎を解いてしまうという小説。ナンセンスなんだが、なんとなく論理的で面白かったので、継続してこの人の本を読んでいる。
そしてまたしても、くだらない本を読んだ。
主人公の女子高生が、ふとしたことで明治維新にタイムスリップしてしまう。そこは、未来からやってきた人間が明治維新のある重要な人物になりすまして、歴史を変えようとしている。歴史が変ってしまうと、パラレルワールドが乱れて、主人公は二度と現代には戻れない。だから、歴史を変えずに、何とかして明治維新を起こさせようと一生懸命努力する。
そして明治維新を起こした、もっとも重要な人物を探して回るという、なんともナンセンスな物語。長編である。
その女子高生が、江戸末期に出会ったさる偉人に処女をささげたり、肉体を使って桂小五郎なんかを説得するという。しかし、決してエロ小説ではないので、誤解のないように。ただただ、アリエナ~イの連続。
読後感もへったくれもありはしない。
早速、ブックオフで売却、30円なり。
こりもせず、タイムスリップ釈迦も読んでいる。またご紹介するが、もぉ~馬鹿らしくて話すのもつらい。