大阪人 | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。



(進藤晶子さん)


この人も関西人である。

関西人と人が呼ぶとき、概ね大阪人と神戸人を区別なく呼んでいるようだ。なぜか京都は別格で、「関西人」ではなく「京都人」と独立したカテゴリーでくくられる傾向があるようだ。僕は神戸人なので、関西人で大阪人と一緒に括弧でくくられることに、少々抵抗がある。


最近は、○○ケンミンショー等のように、ご当地の話題を中心としたバラエティー番組が流行しているようだ。そして、こういう番組ではほぼ100%の割合で大阪が取り上げられる。そこで、大阪人について考察してみることにしよう。


【大阪人はKYである】

KYは「空気読めない」の略だと聞いたが、大阪では「空気読めよ」なんだな。昔から大阪人は空気が読めないと皆から村八分にされたものである。ケンミンショーで、こんな事案の紹介があった。

「大阪で、通りすがりの見知らぬ人に、刀で切りかかるマネをすると、ほぼ全員が斬られた振りをする」

そうでしょうね。大阪人であれば、ほぼ100%反応するでしょう。これもKYなんですよ。

相手は、何か理由があって通常では考えられない、「通りすがりに斬りつける」という行為をしているわけです。理由は分からないけど、ここは何か反応してあげないと、この人の立場がないではないですか。でしょ?いきなり斬りつけて、斬られた方が「お前、馬鹿か?」みたいにシラーっとしてたら、相手がつらいじゃないですか。

それに大阪人は、こういうシラーっとした空気が大嫌いなんですよ。そこで斬られた振りをして、その場をもたせるわけです。でも毎回毎回、「もし誰かが斬りかかってきたら・・・」なんてシミュレーションやってられないので、合理的な大阪人は、DNAに書き込み、そんな場合にでも瞬時に反応できるようにしたってわけです。


【大阪人はセッカチで東京人が嫌いである】

ケンミンショーでは、別途以下のような案件が紹介されていました。

「JR大阪駅と阪急梅田駅を結ぶ横断歩道には、カウントダウン時計がついている。後、何秒で青になるかがカウントダウンで表示される。大阪人は、残り10秒でヨーイの体制を取り、残り5秒でドンをしてしまう。待てない人種である」というものである。そう!だから東京人は大阪人に嫌われるのです。

先般帰省の折、JR大阪駅から電車に乗ろうとして、SUICAをかざしてしまったことがありました。SUICAは関東首都圏のどんな電車にでも使える魔法のカードで、私鉄中心のパスモもいうものもあり、相互に互換性があります。ところが、このSUICAが関西では使えないのです。

当然自動改札は通路を遮断して、ケタタマシイ音を鳴らしながら、僕を通せん坊します。僕の後ろからついてきた人たちが、最低5人は追突します。そして口々に僕を罵ります。「なんやねん、ボケ!」とか「なんよ!(女言葉)!」とか、「どんくさいのぉ!」等と罵りを浴びせた後、5人に1人はこう言います。「東京のヤツちゃうんか!どんくさいのぉ!」と。そうです。大阪人は東京人をこよなく嫌っています。大阪人が東京人を嫌う理由は数多ありすぎて、ここで列挙するとスペースが足りません。よく聞く理由を挙げてみましょう。


①東京のヤツは態度がでかい。シャレが通じんからのぉ!

これは重要です。先にも述べたとおり、大阪人は「笑い=しゃれ」という定義で、「シャレ=反応」という公式がDNAに刻まれているのです。従って、こっちがボケればそっちは突っ込む。そっちが突っ込めば、こっちがボケるという暗黙の役割分担が瞬時にできるのです。ところが、東京人は田舎者の集まりで、田舎者は周囲に村落が少なく、特に相互に話をしなくても生活に支障はなく、むしろ変なこと喋ると、お上に言いつけられたりするような村社会を先祖とする人が多く、概ね皆無愛想で、警戒心が強いです。ゆえに、大阪人がいきなりボケたり、突っ込んでも、東京人は心の準備がなく、反応できないのです。大阪人のDNA情報は、ボケや突っ込みに反応しないということは、こちらの立場を悪くしたわけで、それは非常に失礼であると同時に、馬鹿にした行為だと警報をならします。そこで「東京人は態度がでかくて、シャレが通じん」となるわけです。


②東京のヤツは、東京以外を「地方」と呼ぶからのぉ!

これも果てしなく大阪人のみならず、関西人を苛立たせる事象です。そう!東京という街には、大きな企業が本社を構えており、本社の人たちは、東京以外の地域のことを「地方」の一言で括る傾向があります。これはどこの会社でも同じだし、TV等公共放送でもそうです。「東京首都圏のお天気です。午前中は西日本からの前線の影響で首都圏では雨になりますが、午後は前線も通りすぎお天気は回復へ向かうでしょう。では首都圏以外の地方のお天気をお知らせします」のように、「首都圏」以外を「地方」といいます。なぜ、東京のヤツらに、大阪が「地方」呼ばわりされねばならないのか!ここに大阪人の大いなるジレンマが存在します。だから、そんな憎きやつらが大阪に来た時には、大阪流でもてなしたろか!ということになり、標準語ないしは東京弁や神奈川弁を喋るというだけで、完膚なきまでに叩きのめされ、地面に倒れている東京人をよく見かけることになります。くれぐれも、大阪では「地方」という言葉にはご注意を。うっかり言ってしまった場合、すぐに謝罪することをお勧めします。でないと「おい!地方って、どこののことやねん!おー!」等といわれたら、一目散に逃げることをお奨めします。


この話題は面白いので、次回に続きます。