2月12日(火)予算委員会 | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

予算委員会に呼ばれていった。どうも、僕の担当のアジアが槍玉にあがっているようだ。欧米もそれなりに落としてはいるのだが、何故か「アジアが、アジアが」と言われる。まぁ、無視されているよりはいいんだろうけど、なんとなくテンション下がる発言もあったりして、疲れる。


自らの存在価値を証明することは、結構困難である。組織が出来れば仕事もできるという持論を展開されるむきもあるんだろうが、組織があるから仕事があるのではない。元々、仕事があって、専門的にやる部隊が必要だから組織ができる。


販売に直接関与しているのは海外の販売会社であるから、東京本社の部隊は売上に貢献していないというが、そうだろうか。本社の部隊の付加価値は何かとの問いかけである。


元々、あった市場に物を流しているだけなら簡単だが、それはそのままでは衰退することは明らかだ。もちろんその市場を活性化させたり、刺激したりして、売上対策をやるのは現地の販売会社の仕事である。しかしそれらの動きを外から全体的に捉えて、大きな意味での戦略を構築し、それを現地が実行するということは必要である。でなければ、現地の販売会社の規模はどんどん大きくなり、採算に影響することになるだろう。


仕事とは、元々自らの存在価値を証明するために、アウトプットを出すことである。逆に言えば、いくら一生懸命に考えていても、あるいは、毎日お客を回って汗をかいて靴をすり減らしても、それをアウトプットできなければそれはいい仕事であるとは言えない。


アウトプット自体の価値というものもある。ただひたすら数字を纏めて、グラフを書いて、パワーポイントでそれを一生懸命に説明したとしても、その数字やグラフから何を読み取り、対策するのかがアウトプットできなければ、その仕事の価値は低いということになる。数字やグラフは、今そこにある危機を指し示していることが多い。あるいは近い将来、こういう危機を迎えるという予兆であったりする。右上がりの線が描けているとしても、いつかは右下がりになってしまうものだから、その時期を予見して事前に対策を講じる。これがコンテンジェンシーというもので、絶好調の時にコンテンジェンシーを考えられる現地法人の社長がいたとしたら、それはほぼ「神様」である。右上がりの時には、「このまま上がり続けろ」と祈るような気分で、酒を飲んでいることだろう。


我々は、それを「このまま続けると、1年後に落ちますよ。その原因はこうだから、こんな対策が必要ですよ。今から人の採用をやっておいた方がいいですよ」というアウトプットを出すべきなんだ。それが価値か。


W氏ともそんな話をする。W氏は社長だから、こういうワーニングやコンテンジェンシーを出せる部下が必要なんだろうと思う。多かれ少なかれ、社長やトップは、いわれのない不安の中で経営決断を下している。その決断に誤りが極力ないように、ある意味で進むべき方向に光を向けるような。そういうスタッフが価値あるスタッフであり、「右腕」と呼ばれるものなのであろう。