ずっと欲しかったDVDが手に入った。吉田拓郎が瀬尾バンドと組んで全国ツアーをした最後の年、2005年のライブDVDだ。僕は2003年の相模大野、2004年の神奈川県民会館のステージは妻と見に行った。2005年は行かなかったので、是非観たいと思っていたのです。
このツアーの拓郎は、大変リラックスしたというか、肩の力が抜けているというか、雄たけびのような歌い方ではなく、静かにメロディー通りに歌っている。選曲も大人しい目の曲が多く、どちらかというと「美しく」仕上がっているステージであった。こういう拓郎もいいなぁ。
一方Disc2は、昔の拓郎ライブラリーだ。泣かせるのは、1975年、幻の神田共立講堂でのステージが入っていた。32年前、拓郎が28歳のときのステージだ。ぼそぼそとした、ポツポツとした喋りと独特のユーモア。譜面台の上に歌を書いたノートを載せて、ページを捲りながらその時の気分で歌を選んで歌っている。もちろんバンドはなくて、一人で弾き語りである。パワーのある歌声、雄たけびが溢れた歌声だ。こういう拓郎に、僕は憧れまくっていたんだな!僕は!富士カラーの宣伝曲なんかも歌っている。更に、ファンの間では幻と言われた「神田川」拓郎バージョン。フルバンドをバックに、ロックな8ビートに編曲した、かぐや姫の代表曲「神田川」である。できれば一曲丸ごと聞きたかったが、残念ながら1番で終わってしまった。結構いけてた。とにかく、若い若い拓郎から30代、40代の拓郎が出てくる出てくる。オデコが危なくなってきた頃の画像や映像もばっちりである。
思わず全部観てしまった。200分である。ウィスキーの水割りを5杯も飲んでしまった。カロリーオーバーである。
妻からは、激しい非難の声が・・・・
「お金ないのに、なんで買うのよ!」いつも責められるのである・・・・
でも、そんな非難には負けやしないぞ!いけー!!たくろー!!である。