17年ゼミと13年ゼミ | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

「NHKダーウィンが来た」で、珍しいセミを見た。

アメリカ、イリノイ州シカゴ周辺でだけ生息しているセミで、17年セミというもの。氷河期でアメリカが凍結した時に、多くの昆虫は絶滅してしまった。しかし、このセミは、17年間という長期に渡って、幼虫期を地中で過ごすことで、種を保存してきたという。従って、17年に1回だけ、地中から這い出して羽化し、成虫になって、メスを見つけ、木の枝に卵を産み付けて、1週間から10日で死んでしまうんだそうだ。今年、17年セミが羽化したので、次回は2024年である。産み付けられた卵からは10日程で幼虫が孵化して、木の枝から次々に地面に落ちて、そのまま地中へともぐっていく。こうして、17年間の睡眠期を迎えるというわけ。


同じようなセミで、13年セミというのもいるらしい。このセミは17年セミの13年版で、13年に一度地中から這い出して羽化し、成虫となり、卵を産んで死んでしまう。


すごいのは、この13と17が素数だということだ。

13→26→39→52→65→78→91→104→117→130→143→156→169→182→195

→208→221→234

17→34→51→68→85→102→119→136→153→170→187→204→221→238

このように、13年セミと17年セミが両方一緒に羽化するのは、次は221年後ということになる。何故こんなことになっているかというと、一度に1億匹以上のセミが羽化するので、13年セミと17年セミが一斉に羽化したら、その地域には2億匹を超えるセミが発生することになる。当然、エサも木も枝もダメージを受けることになる。幼虫の餌も乏しくなってしまう。それで、13と17という素数を利用することで、一斉発生を極力避けているということらしい。

誰が計算したんだろう。


自然って不思議だ。

もっと不思議なのは、セミは一体、17年間かけて羽化して成虫となり、子孫を残して10日で死ぬなら、一体何のために17年間も地中で暮らすのだろうか。何か、意味があるのだろうか?彼らの人生には。

自然に定められた規則に則り、もっぱら17年間を無為に過ごし、成虫になって卵を産んだら、もう死んでしまう。セミに人生があるなら、彼らは一体何のために生まれてきたのだろうか。


意味のないものは、自然は容赦なく切り捨てる。であれば、セミには何か、意味があるということか。

大きな疑問を抱きながら、最後まで番組を見た。


答えを知っている人は、どうかコメントしてください。