折りよく滞在中に、中国の肉まんが、あろうことか「ダンボール」で作られていたというニュースが飛び込んできた。豚肉が40%、ダンボールが60%だったそうだ。逆でもひどいと思うが、まぁ、これが中国ですわぁ。
それいらい、専務の食事が進まない。
「これはダンボール入ってないかなぁ」
「大丈夫でしょ。外国人向けだから、ニューヨーク・タイムズの新聞紙かもしれません。日経新聞なら、かなり高級品ということになりますよね。何しろ、中国で一番高い新聞ですから。ははははは」
なんて冗談を交わしていた。
「しかし、そんかことをするなんて、まともじゃないよなぁ。」
「ええ、中国人はまともじゃないです。多分、人口の2%くらいはまともかもしれません。日本人から見て、あるいは世界からみてまともじゃないということを知っている人のことをまともな人と言っているだけで、知らない人からみれば、それはまともなことなんですよね。」
「禅問答か?」
中国の歴史は騙しあいの歴史で、西洋の歴史は血と暴力の歴史だと、訳知り顔で言った人がいたが、三国志を読めばそんなことない。
多分、共産主義を採用して、中央集権体制を作った時に、「みつからなければ、何をやっても構わない」という根本発想が人民の中で花開いたのだろうと思う。
みつかったところで、「何が悪い」と開き直る。「俺だけじゃないぞ。みんなやっていることだ。」という、大阪のおばちゃん的開き直りが公然とまかり通る。
今、面白い本を読んでいるので、読後に紹介したい。
「北京炎上」という本です。