夜7時半の便でムンバイ(昔のボンベイ)へ発つ。
カウンターでチェックインを終えて、ボーディング・パスをもらって、順番にゲートをくぐっていくのだが、国際線も国内線もごっちゃにあるようで、いきなり出国カウンターが出てきた。
訳も分からず並んで、僕の順番が来たので、ボーディング・パスとパスポートを差し出す。
「どこへ行くんだ?」とビッグなマザーが質問してくる。
「ムンバイ経由でシンガポール」と応える。
「じゃ、それは国内線だから、お前は並ばずまっすぐに進まないとだめよ」
「え!そうなの?このカウンターは無視してもいいの?」
「そうよ。だってあなたは国内線なんだから。ここは国際線に乗る人がくるのよ」
そんなこと、どこにも書いてない。
出国手続きを終えた人も、国内線旅客もゴッチャに待合室にいる。
なんか、ルールがあるような、ないような・・・・
さらに手荷物検査場へ進む。
レントゲンの検査を受けて、ボディーチェックを受けて、荷物を待ってたら、検査のファーザーが何か文句を言っている。
「ラベル!ラベル!ノー・ラベル!」
「え?何のラベル?」
「ラベル!ラベル!ノー・ラベル!」
で、荷物を返された。
隣の兄ちゃんが、
「チェックインカウンターにおいてあった、手荷物タグをもらってこないとダメですよ。そこに保安検査済みのスタンプを押すんです」
「ゲゲゲ!じゃ、戻るわけ?」
で、再び手荷物検査場を逆に戻り(通常、どんな空港でも逆に戻るという行為は絶対にできない)、例の出国しんさのマザーに手を振りながら笑顔を浮かべて、チェックインカウンターへ戻った。つまり、振り出しに戻る。
するとカウンターの上に、何とな~く、手荷物タグがおかれている。どこにも、これを付けろとか、これは保安検査に必要だとか、な~んにも書かれてない。
ルールがあるような、ないような・・・・
とにかく、インドへ行かれる場合には、必ず手荷物タグを、持込荷物1個に一枚のタグを付けねばならないってこと、皆さんは覚えておいてね?