大ボスが定年で取締役を退任したので、謝恩会を外苑前で。
約50人が集まり、色々な昔話や失敗談が披露されて、楽しく和気あいあいとした二時間を過ごす。
すっかり酔っぱらってしまったが、楽しかった。
ボスは当社を退職し、親会社で再雇用。そこから出向で、親会社のアメリカ法人の副社長として赴任し、頑張るらしい。
色々な人が『大変な仕事だ』と言っていたが、話を聞いて、なるほどと思った。
下がり続ける売上に、歯止めをかけるのは大変なことだ。
恐らく崩壊寸前のチャネルを、もう一度建て直さなくてはならない。
それは、スクラッチからやるより大変なことだ。
親会社はディーラーを軽く扱う傾向にあるし、組織も硬直的で官僚的だ。そんな奴らのルールに従い、戦いながら、味方を増やして、他社と陣取り合戦をやることになる。本当に大変だ。
バックが味方でも大変なのに、半ば敵のようなバックをもつと、僕ならしばし戸惑うだろう。
でも僕たちは彼を支え、応援しないといけない。
『どぶの中でも、前のめりに倒れたい』という彼の意志と思いを、僕たちは知っているから。
敢えてイバラノミチを選んだボスに、道よ多かれ!