朝、目が覚めたまた雨だ!窓をあけて、ベランダへ出て、空を見上げ、
「バカやろー!」と叫んだ。森田健作の気持ちが少しは理解できた。
昨日、アジア販社の社長と営業部長が台湾に到着。現地人2名だ。
今日はやつらは台湾の営業に連れられてお客を回っている。
こちらはこちらで、割引券をディーラーに配るために、朝から営業へ出る。
いやぁ~、なんか久しぶりだなぁ~、飛び込み営業!
リストに従って、片っ端からディーラーへ飛び込み「まいど!」をいうわけ。
社長がいなくても、誰もいなくても平気だ!グズグズ言ってると、帰れ!と
言われるので、いいたいことだけ一方的に喋って、割引券つかませて
「さいなら!」 この台湾人の営業スタイルには、ちょっとまいった。
僕が営業かけだしのころ、どんな本を読んでも、どんな講習を受けても、
どんな先輩にどつかれても、「決してやってはいけない!」と言われたことだ。
「お客に喋らせろ!営業のトークは呼び水だ!」これ。
しかし、こっちの営業マンは終始一人で喋り捲り、相手が呆然としているのに
満足気に「さよなら」を言う。本当にこれで売れるのか?
もし結果がでんかったら、あんたはクビやで!
さて午前に10社、午後に11社を脱兎のごとく周り、夕方に帰還。
それから東京から来た偉いのと、アジア販社の偉いのと合流させて林森北路の
呑兵衛で飯。東京から来た偉いのが、場所柄もわきまえず、「越の寒梅」を
飲ませるとうるさい。一升瓶しかないんですと言ってもむっとしているだけなので
しかたなく買う。台湾で日本の地酒が安いわけも、うまいわけもないだろう!
やっぱり高かった・・・・
その後、9条のカラオケスナックへ。
新人で入った、日本語を大学で勉強しているなんとかチャンがいたので、
よーよー等といいながらしばし歓談。名前が覚えられない。
「さや」はチーママで「さやか」がその子なのか、あるいは逆か・・・・
とにかくややこしいので、ママを呼んで名前を変えさせることにした。
「綾(あや)」だ!これ!もし僕に女の子供ができたら、絶対につけようと思って
いた名前だ。これでばっちり見分けがつくぞ!
ママがいった。「よかったわねぇ。このお客さんの前だけは綾でいいのよ」
が~ん!!ママばばぁ~、言ってくれるじゃない!
それからどうやって帰ったのか記憶にない。多分、タクシーに乗ったのだろう。
目覚めると、ソファーだったので、ごそごそ這うようにベッドへ・・・・・