人生を構成するたった1つのもの | 刊行書籍100%増刷、すべて1万部突破のClover出版会長&『9つの質問』コンサルタント 小川泰史

刊行書籍100%増刷、すべて1万部突破のClover出版会長&『9つの質問』コンサルタント 小川泰史

Clover出版、会長、また合同会社The Agent代表の小川泰史の公式アカウント。出版事業とプロデュース、販促プロデュースのエキスパート。また、問題解決のプロ、本田技研工業、公認書籍『9つの質問』コンサルタントとして多岐に渡る事業を行っております。


人生を構成するたった1つのもの

フェイスブックに
北海道、旭川の方からのリクエスト。

あ、生まれ故郷に近いな…

突如、幼少の頃の記憶が舞い戻る。

生まれた土地、北海道、深川市。
米の産地で目立つものは何もない。

そこから車で30分。

旭川市、旭山公園。

父と母に連れて行ってもらった記憶。

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今は会うこともない兄とともに、
街頭の周りを飛び交うクワガタを
嬉しそうに、虫取り網で追いかけた。

北海道の山の街頭には、
驚くほどのクワガタがいて、
それは、もう取り放題だった。

はしゃぎすぎて幼少の俺は転び、
膝を擦りむいた。

そんな私に駆け寄る母。
泣きながら、でも立ち上がり、
また、クワガタに向かっていく。

そんな記憶が
急にフラッシュバックした。


メンターに言われたことがある。

『あなたは愛情を受けて育っているはずです。でなければ、そんなに人に尽くせない。愛せない。自分が傷ついてまで、人にそこまでできません。』

自分の記憶のなかでは、
どうしても親には愛されていない

というデータしかない。

でも確かに、
両親に愛されていたのだ。

そして、もう1つ、
フラッシュバックする

小さな俺は、
テーブルと同じくらいの背丈だった。

背伸びをしてテーブルの上を覗く。

すると母が、笑顔でこちらをみて、

『もう、まだ、つくってる途中なのに』

と言いながら手作りのクッキーを
口に放り込んでくれた。

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確かに愛されていたのだ。

フラッシュバックは

過去の満たされなかった自分に
満足を与えるものではなく、

これから、

守るべきものに与える愛情を
自分がもちあわせていたのだと、
自分は人を愛せる人間だったのだ

と、知るには充分だった。

ながい年月、

愛されていないと
思い込んでいた。

まさに

その記憶のない幼少の時代にこそ、

本当は溢れるほどの愛を
与えられていたのだ。

この子が眠っているときに、
頬に何度も顔をすり寄せて

愛を表現している今の自分のように…

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父も母も私に
愛を注いでいたのだ。

多感な思春期のひと時に、

すれ違ったものがまるで、
人生のすべてだっかのように思わせる。

そして、

フィルターのかかった映像を観せる。

“愛されていなかった”

のだと。

親は完璧ではない。
しかし、完璧ではない親を責めた。

親になった私とてそうだ。
完璧な親ではない。

置かれた環境のなかで、
ましてや、当時20歳そこそこの若者が、

自分を育ててくれたことを。

未熟にも精一杯の愛を
注いでくれたひとがいることを、

人はなぜ、忘れてしまうのだろうか。

携帯を手に取り、
一通のメールを送ってみる。

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あのさ…

そういえば、ガキの頃さ。

旭山公園でクワガタ採ったの

楽しかったよ。

ありがとう。

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清々しい気持ちになる。
人は本当は感謝をしたいのだ。

人生は全て感謝で構成されている。