山王祭 『榊』神事 | 日吉大社公式ブログ「日々よし」

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日吉大社での日常や日々のご奉仕についてご紹介いたします♪

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

 

先日は急な冷え込みにより

境内が雪景色となりましたが

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今月より『山王祭』の諸神事が始まっています。

今月3日には、『神輿上げ神事』がおこなわれました。

 

そして毎週 地元の『駕輿丁』では、各それぞれで

山王祭に向けて『寄り合い』や、『松明作り』が

行われています。

 

①直木神事

直木神事』は、大津市苗鹿の『榊山』で行われます。

枝ぶりの良い『榊』を選び、神職によるお祓いの後、

直木①

 

斧で切り倒し、根元を手斧(ちょうな)で

三角錐に整えます。

 

行われることは『榊切り』ですが、

『切る』ではなく、『直す』と言い換えます。

『直された榊』は、榊山より『那波加荒魂神社』に

運ばれ、夕方まで奉安されます。

 

 

②真榊神事

真榊神事』は、『那波加荒魂神社』で

午後六時半より斎行されます。

 

神職によるお祓いの後に

大榊出御(おおさかきしゅつぎょ)』という

掛け声(伝令)で『大榊』は地面に触れないよう

担がれ、坂本の『広芝』まで運ばれます。

(苗鹿~日吉台~坂本)

 

おいで①

 

③おいで神事

おいで神事』は、30日の午後七時より

『広芝』で斎行され、神職による『祝詞』の後、

おいで②

 

『真榊神事』と同じく『大榊出御』の伝令で

『広芝』より、日吉大社の『西本宮』に運ばれます。

 

『真榊神事』とは異なり『大榊』を引きずって

進みます。この引きずられる『大榊』が

発する音は、あたかも『神様が歩いている音』

とも言われています。

 


 

これら三つの神事は、平成元年(1989)に

ほぼ百年ぶりに復活して現在に至っています。

昭和の御代においては、『大榊』は

日吉大社の境内で切り出され 四月三日の

『大榊神事』より始まっていました。

 

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これから暖かくなりますが、

春寒の日もありますので 体調には十分に

お気をつけ頂き、お過ごしください。