山王鳥居について | 日吉大社公式ブログ「日々よし」

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日吉大社での日常や日々のご奉仕についてご紹介いたします♪

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

 

立春を過ぎたとはいえ 寒い日が続いておりますが

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

今回は日吉大社の鳥居、『山王鳥居』のご紹介です。

 

①『山王鳥居』

日吉大社の紹介をする雑誌には、だいたいこの鳥居の

写真が掲載されているかと思います。

この鳥居、普通の『明神鳥居』の上に山形(三角形)の

破風』が乗った形をしています。

 

この山の部分を縦にすると漢字の『』を、

横に平行にすると『』の字を見ることができます。

 

伝教大師 最澄』さんが、中国に勉強に行かれ、

修行をされた天台山の守護神『山王元弼真君

(さんのうげんひつしんくん)』にちなみ

『日吉大神』さまを、天台宗の守り神『山王権現』と

称せられて以降、『日吉大神』さまを『山王』さまと

言うようになりました。そのため『山王(日吉大神)

さまの鳥居』と言うことで『山王鳥居』の名称が

ついたとも言われています。

 

②全国を礼拝

この『山王鳥居』ですが『合掌鳥居』という別名が

あります。鳥居の形が手と手を合わせた『合掌』の形に

似ている事から名づけられたと言われていますが、

 

この鳥居を通して東を拝礼すれば 『伊勢神宮』を

はじめ、東日本のすべての神々を、西を拝礼すれば

西日本の神々を拝礼することになるといわれており、

この鳥居の下で『合掌してお参り』していたところから

合掌鳥居』という名がついたのではないかと思われます。

 

③三ノ鳥居?

余談ですが 日吉大社の参道(県道)を、びわ湖から

進むと、道沿いに 石の鳥居が2つあります。

そして現在、日吉大社正面に建っている赤い鳥居は、

明治時代まではありませんでした。そこから考えますと 

石の鳥居はそれぞれが『一ノ鳥居』・『二ノ鳥居』で、

この山王鳥居は、『三ノ鳥居』だったのではないか

と思います。そしてその内、この『ノ』の後ろに『う』がついて、

さんのう鳥居』になったのかもしれません。

 

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春寒のみぎり、健康には十分お気をつけ頂きお過ごしください。