祈年祭 | 日吉大社公式ブログ「日々よし」

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日吉大社での日常や日々のご奉仕についてご紹介いたします♪

おはようございます。こんにちは。

こんばんは。

 

さて二月の中頃になりますと

全国の神社で『祈年祭(きねんさい)』が斎行されていると思います

 

日吉大社でも、2月17日の朝9時より東本宮・惣社にて

また11時からは西本宮にて『祈年祭』が執り行われます。

 

『祈年祭』は、五穀豊穣と国家の安泰を祈るお祭りです。

訓読して〈としごいのまつり〉ともいいます。

古くは生活の中心が稲作であることから、神様に

豊作を祈ること、また豊作の感謝することは

特に重要なこととされていました。

 

日吉大社では春(2月)に『祈年祭』で五穀の豊穣を祈り、

『種もみ』を田長(たおさ)にお渡しし、

 

五月ごろに御神田(ごしんでん)で、『御田植祭』を行い、

 

九月末に『抜穂祭』で稲刈りを行い、

 

11月に、県内外からご奉納いただいたお米

農作物(お茶等)をご神前に捧げ豊作を感謝する

『新嘗祭(にいなめさい)』を斎行しています。

 

五穀豊穣を祈る『祈年祭』と 

豊作を感謝する『新嘗祭』は特に重要なお祭りとされ

年に一度の例祭(当社では山王祭)と

並び『大祭』とされています。

 

神社によっては『祈年祭』ではなく『春祭』を、

『新嘗祭』ではなく『秋祭』を行っている神社もあります

 

日吉大社も山王祭で大山咋神様の荒魂と鴨玉依姫神様の荒魂を

山(奥宮)から神輿でお迎え(午の神事)していますが

これは春に山から神様をお招きして豊作を

祈願していた名残なのかもかもしれません。

 

因みに牛尾宮(大山咋神様荒魂)の御神輿(写真中央)の

屋根(蕨手)には鳳凰ではなく春を象徴するツバメが乗っています。

 

少しずつ春の足音が聞こえているような今日この頃

急に寒くなったりしますので健康に気を付けてお過ごしください。

 

◎気分転換

 日吉大社にお越しの方(特に平日)、境内の御本殿近くで

 自分の半径5メートル以内に人がいないことを確認してから

 マスクを外し、2~3回、深呼吸してみてはいかがでしょう?