木曜日の水辺は、涼しげな青色。毎朝毎夕眺めていますけれど、刻々と色を変えてゆきます。


この間、バイオリニストHIMARIさんと吉田恭子さんのDUOコンサートへ行ってきました。




吉村妃鞠さんは、現在12歳。世界最難関と言われるアメリカのカーティス音楽院(音楽専門大学)に歴代最年少で合格されました。お母さんの吉田恭子さんも、とても美しい音色を聴かせてくれるバイオリニストです。5月の頭から日本に帰国されていて、コンサートをされていらっしゃいます。


いつかひまりさんの演奏を、生で聴いてみたいと願っていましたが、こんなに早く叶うとは夢のようです。チケットはあっという間に完売になりました。なんとか取れて良かったです。


余談ですが特筆したく。。。ニヤニヤひまりさんは、華があるといいますか。。。でも背丈も可愛らしい、まだ12歳の少女です。


それが、バイオリンを奏で始めたとたん、大きく印象が変わり、弾く最初の一音から違います。とても深い美しい音色で、音が言葉を発しているかのような、表情豊かな音色でした。身体の全てを注いで奏でていました。特に無伴奏の独奏は、とても素晴らしかったです。聴き惚れるとはこのことかと、おもいました。


カーティス音楽院の指導者が、桁外れの天才と評するひまりさんを、ご両親は将来を見据えひとりの音楽家として支えながら、同時にまだ12歳の少女でもある娘としても支えていられると想像しますが、あるインタビューで恭子さんは、「挫折しても予測できない事態が起こっても、強い精神を持って、本当に大変な時に、人に優しくできる人間になって欲しい」とおっしゃっています。お母さんの人間性が伺える言葉だと思います。そのために親がどう接してきたかをお話されていますが、聡明な思慮深い女性だなと感じました。


物語性があり、感性豊かなひまりさんの演奏は、お母さんの影響も大きいように思わせられます。



https://domani.shogakukan.co.jp/674656


https://domani.shogakukan.co.jp/674677


3時から、途中二十分の中休みを挟んで5時までのコンサートは、一生の宝物に加わりました。これからどんなバイオリニストに育ってゆくのか、楽しみでなりません。健康に気をつけて、ご本人が思い描くバイオリニストになって欲しいです。。。と(いち聴者が簡単にいうのも)なんだかあまり好ましいものでもないような気持ちも持ちますが、その幸せを願わずにはいられない程の、とても丁寧で美しい演奏でした。素晴らしいコンサートでした。今度はオーケストラとの共演で聴いてみたいです。