wは、面会場所に高級ホテルを指定し、日時を二つ提案、どちらか選べ、といいます。
夫も、仕事をするときは堂々と振る舞うタイプの方ですが、大物ぶったwの振る舞いようには、さすがに仰天していました。
翌朝、夫は伝えられたwの携帯番号に電話を入れ、意図を聞いてみることにしました。
(以下は夫のメモから)
wは、
お父さんが話をするからと聞いたので、この時間ならホテルに行けると伝えた。
おばあちゃんの見舞いに行くという話は、〇〇(二女の名)さんから聞いている。
私は一度も、私の許可が必要だとか、どこに泊まれだとか、指示をしたことはない。
何を決めるのも〇〇さんの自由だ。
私の許可が必要だというのは、お父さんの妄想だ。
言ってることが支離滅裂でよく分からない。
と言い切りました。
夫は、
あなたの許可が必要であるのなら、会ってご説明すると、娘に伝えた。すると、あなたからホテルと日時が提案された。
今あなたから許可は必要ないと聞いた。であるなら、お会いする必要はなくなった。
あなたもお忙しいでしょう、わざわざホテルを予約していただくこともないでしょうから、今回お会いするという話は流しましょう。
とwに伝え、受話器をおきました。
夫はせっかくなので、30分ほどwにいろいろと質問を投げかけたところ、wが次第に熱くなってきたので驚いたとのことです。
そして、私たちが二女と交わしたLINEの細部の表現をずいぶんと知っていてびっくりしたと言います。
夫によれば、wは弁のたつ人物らしく、おだやかに振る舞う一般的な「エホバの証人」のイメージとは違っていたと言います。投資セミナーなどお金にまつわる世界で見かけるようなタイプという印象を受けたとのことでした。
ともかく、wと話がついたので、娘にLINEを送りました。
「さっき、パパがwさんと電話で話をしました。
wさんは了承は必要ないと言ってます。
なので、安心して来てください。
当日、おばあちゃんの家で待ってます」
この後、wと二女とのあいだで、どんなやりとりが交わされたのかはわかりません。
二女からは、
かたくなに施設の名前を教えてくれない。
友達のことを悪く言う。(注・「友達」とはwのことのようです)
交通手段まで指図されたことに脅威を感じた。(飛行機よりもJRの方が便利だと勧めたことが脅威という話になりました)
パパとママへの信頼が崩れた。
おばあちゃんの施設には1人で行く。
今日の21時までに施設の住所を教えてほしい。
でなければ、今後、パパママと会うこと、電話やLINE、手紙も含め一切、接触を絶つ。
という内容のメッセージが届きました。
まるで脅しです。
泣きそうな思いで二女にLINEを送りました。
「おばあちゃんは〇〇が会いにくるのを楽しみにしてます。
おばあちゃんの家で待ってるからね」
心配した長女がかけつけてくれました。二女を除く家族3人で、新幹線をつかって母の家に行き、二女が来るのを待ちました。
ですが、当日、待ち合わせの駅に二女が来ることはなく、電話は通じず、こちらからLINEを何度送ろうとも既読にならなくなってしまいました。
家族でおこなっていたグループLINEからも退会してしまいました。
(この項、終わり)