11月28日に1周年と聞いて、もうそんなにたったのか、と思いつつ今更の感想とか。遊んだのは夏休み中です。早く値段下がらないかな、といやしく待っていても全然下がる気配がないので、いい加減買ってしまいました。

 

登場人物は13人の男女。なぜ彼らが機兵に乗っているのか、その理由を追うアドベンチャーパートと、機兵に乗って戦うパートを同時に進めていきます。

 

崩壊編(バトルパート)の感想

物語を楽しみたかった私はカジュアルモードでとばし気味に、戦略も何も考えずサクサク進めました。よって、感想はほぼない、すまん。機兵の種類も地上型や高機動型など多様で、やり込むときっとおもしろいんだろうな。

 

 

 

追想編(アドベンチャーパート)の感想

システムについてはもういいよね・・・物語だけ語らせて。

 

必ず話が進むようにできているので、詰まるところはありませんでした。でも、さすがに序盤は混乱しました。2108年の未来の話かと思えば1945年の戦時中の話になって、確かにその時代で生きている人なのに、崩壊篇(1985年)では当然のごとく機兵に乗っているのですから。

 

時系列もバラバラ、時代もバラバラ、何が起きているのかまったくわからないまま中盤まで進んで、おぼろげに話が見えてきてから面白くなってきました。舞台が高校だし、ロボットに乗っているし、イラストからして萌え系だしで、若者向けのジュブナイル作品だと思っていたアナタ、ご安心ください、そんな単純なお話ではございませんでした。

 

 

アドベンチャーゲームの購買層は物語目当ての人が多そうだし、おおむね大丈夫とは思いますが、理解力と想像力が追いつかないと深く感動できないと思います。

 

こういった構成のドラマは、まったく関係がないように思えるエピソードのつながりが見え、収束していくところに面白さがあります。そこに到達する前にあきらめてしまうと「つまらない物語」となってしまいます。

 

いろいろなタイプのストーリーと、個性豊かなキャラクターたち

13人のエピソードそれぞれがまた凝っていて、ゲームでここまで作り込まれた物語が楽しめるとは思っていませんでした。タイムループあり、ホラーミステリあり、宇宙人の登場あり、いい意味で統一性がまったくない物語がどうつながっていくのか、戦闘おっちのけで先へ先へと見たくなる気持ちを、遊んだ人ならわかってくれるでしょう。

 

必ず誰かが誰かを好きになるのも、青春の代名詞という以外にちゃんと意味がありました。これは絶対ネタバレしてはいけないので、語りたいのに語れない。とにかく見てください・・・!

 

 

ひとつだけ言うなら、核心にせまりそうないいところで他のキャラクターエピソードや崩壊編を進めないと足止めを食う仕様になっていたのは、若干テンション落ちたかな。13人もいるうえに複雑に絡み合っているものだから、話を忘れるんですよ。ぶつ切りになっている話が一本道のどのあたりなのかを確認できるよう、アーカイブ(究明編)が充実していたのは恐らくそのためと思いますが、うーん。

 

 

まあ、それがこの作品の特徴でもありますのでね、個人的意見として聞き流してください。クリア後は各エピソードを通してやり直すことも可能になりますし、総合的に見れば些末なことです。すべてを理解してから戦闘パートをやると、機兵に乗った彼らの会話の意味が分かりさらにおもしろくなりますよ。

 

機兵に乗る少年少女たちも多様でね、よくここまで設定を考えたなあと思います。13人もいますし、必ず一人はお気に入りが見つかるはずです。そんなキャラを追いかけて妄想を広げるのもまた楽しい。ちなみに、私は網口くん推しでした。もうね、エンディングで「よしっ」てなりました。よかったよかった。BL要素や百合要素、ご主人様は幼児(?)要素まで入れていて、趣味カバー範囲も広いです。

 

 

声優が豪華

公式サイトで確認いただくとわかるのだけど、声優が豪華。実力派の方々の競演が楽しめます。まずね、主人公と言える鞍部十郎(くらべ じゅうろう)が下野さんだから。そして、鞍部を慕う薬師寺恵(やくしじ めぐみ)が内田真礼ちゃん、ってこれ声優と夜遊びじゃん。浪川さんと石川界人くんもそうだ。この二人が演じる関ヶ原瑛と三浦慶太郎も、物語の核をになう重要な事柄で関係しています。

 

内容から見るオススメ世代は大人

意外でしょう。私も意外でした。パッケージビジュアルにある世代より、ある程度社会や男女を知った世代のほうが楽しめる作品だと思いました。若年層は同世代目線で、中間層は青春時代を思い起こしたり複雑な大人の事情に共感したり、さまざまな目線で楽しむことができます。ほんとうにね、エンディングまで見ると感無量です。

 

 

こんなこと言うとアレですけど、けっこうセールやプライスダウンもありますから、物語が好きな人はぜひ遊んでみてください。

 

 

 

 

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