昨日の『音を取れていない踊りはどうなる?』の続きです。
先日のピアニストさんと合唱の先生とのミーティングで話に出ました。
「バレエって、音取れない人多いんですよ!」
「オリジナルの振り付けをする時に音楽のどの部分を聴いているのか全くの謎ということが多々あるんです。」
ピアニストさんと私の意見はだいたい一致します。(嬉しい)
合唱の先生(音楽をやっている方)は驚きます。
「それでどうやって踊るのですか?」
音楽を知っている人から見るとこういう感覚です。
バレエは音楽とともにあるものだから、バレエをやっている人はさぞかしリズム感が良いのだろうと思われています。
バレエの人って、
「筋力が…」
「ここを使えているかどうか」
「力を入れられるか」
「開脚ができるかどうか」
なんてことに目を向けがち。
もちろん、必要なことではあるのですよ。
でもそれはたくさんある要素のうちの一部で、それ以上に重要なのがリズム感と音楽を聴き取ること。
どんなに筋力があって、たくさん脚が上がっても音楽無視では意味がないんです。
音楽を聴いて、そのリズムやメロディに合う動きをするために筋力等が必要になるのであって、筋力があって体が使えたらバレエがうまくなるのではありません。
その身体を動かす能力や、筋力や柔軟性は、音楽を聴いて、自分が思ったとおりに動く(踊る)ためのものであって、筋力をつけることや筋肉を使えることだけが目的になってしまうとバレエではなくなってしまいます。
音楽を聴き取ることにも意識を向けてくださいね。