レッスン中に
「鏡を見ないで!」
よく言われる人っていると思います。
なぜ見てはいけないのか?
私が出会った生徒さん達の例から。(なのでお会いしたことのない人のパターンもあるかもしれません)
①下を見てしまう
足下を気にしすぎて鏡で自分の足を見てしまうケース。
頭の位置が前にずれるため重心(姿勢)が崩れます。
下を見てはいけないというより姿勢の問題。
頭は重いのです。
②動きが停まる
プリエ、ジャンプしたときの爪先、上げた脚…鏡を見る癖のある人が見る箇所は人それぞれ。
バレエで本当にカチッと動きが止まることはありません。
見てしまうと、視覚でポーズを認識した瞬間の動きが停まってしまいます。
③顔の向きが違ってしまう
バレエは自分がやる、というより見せるもの。
目線や顔の向きも踊りのうち。
鏡を見た時点で顔は正面を向いているということ。
目玉だけのつもりでも、本当の振付とは違うものになってしまいます。
④バランスが下手になる
視覚はとても強いです。
視覚を使ってバランスをとる癖がついていると舞台のように鏡がないところでバランスをとれなくなります。
重力を感じて、自分の身体の感覚でバランスを理解する練習をしていきましょう。
『鏡を見てはいけない』
言葉にすると一言ですが、意味も理由もたくさんあります。
鏡を意識することは大事。
鏡に自分がどう映るか考えてみると、客席からどう見えるのかイメージしやすい時もあると思います。
鏡は上手に使いましょう。
ちなみに私が一番鏡を使うのはセンターで並ぶとき。
一番前の列に立つことが多いので、後ろの人の人数と並び方を見て、振付による移動の進み具合等からスタート位置を判断します。
あとはポイント的なアドバイスを受けた時にチェックするとか…
踊りながら見ることはあまりないですね。
あるとしたら、やっぱり移動するパが多い時に周りの人の位置を確認するためです。
皆さんは鏡、ちゃんと使えていますか?