バレエピアニスト、さらにピアニストのご指導もされている先生のブログです。


私も繰り返し音楽のことをここで発信していますが、題名に音楽に関する言葉が入ったときはアクセス数もいいねも激減します。
音楽は聞きながらじゃないとわからないと思われているのでは?と考えたこともありますが、正直なところ読んでもらって実際に理解できるかどうかの割合は、身体のことを書いたときと音楽のことを書いたときでそんなに変わりありません。

むしろ音楽のほうが詳しく書いていますね。
身体のことは怪我をしたら責任を持てないのでNGなことしか書かず、できる方法は書いていませんから。

音楽と踊りがズレていることほど気持ち悪いことはありません。

音楽と踊りが一切合わないのにプリンシパルになっているダンサーもいます。
不思議なくらいズレていますが、きれいな人ではあります。
バランス力や回る事もできてすごい。
テクニックがすごいと書かないのは全体的なテクニックと言ってしまうと音楽とのコンビネーションも入ってくるからです。

音楽性、表現に優れたダンサーのリハーサル動画を音量ゼロにして観てみるとよくわかります。
音楽がなく、衣装も着ていないのにお衣装も思い描けるし音楽が聴こえてくるよう。

音痴なダンサーの動画で同じことをすると、パの一つ一つのリズムがぐちゃぐちゃです。
それであれだけ難易度の高いパをできるなら音楽と一緒に動けるのでは?と思うのですが… 不思議です。

バレエ、踊りは音楽あってこそ。
無音の現代舞踊もありますが、あれこそもっと難しいですよ。
音楽がないのにダンサー自身がリズムを生み出さないといけませんから。

どんなに複雑な変拍子の曲だったとしても、【拍子】は存在しています。

個人的には、ドンキの1幕・3幕のパ・ド・ドゥなどでリフトやバランスのときにリタルダンドくらいで済めば良いのですが、やたらと長く見せて音楽を乱すのが大嫌いです。
音楽はバレエの大部分を担います。