まず姿勢が取れない人に多いのが

・デコルテを持ち上げる

・反り腰

・お腹が使えないと言う

・力みがある

今まで私が指導した人の中でこれらが共通する人がとても多いです。


私はなぜそのようになったのか、何をしようとしたのか、以前の先生にどのような言葉で指導されたのか、を質問します。


その中でよくある

『胸を張って』

『胸を広げて』


私はこの言葉はレッスンでは使わないのです。

なぜかと言うとバレエの姿勢で胸を張るのと生徒がイメージする動作に乖離が生じやすいからです。

生徒の皆さん、私がどのように注意しているかわかりますか?

胸を広げるためのアドバイスはしていますよニコニコ


あくまでも私のレッスンに来た人ですが、その中で100%の人が「胸を張って」と言われてデコルテを盛り上げていました。

張ってと言われてなぜ盛り上げるのでしょうか?

『張る』感覚やその意味、バレエの本当の姿勢と動きを知らないからです。


デコルテを盛り上げる方向に頑張ってしまうと、アバラが後継し、骨盤が前傾するのでいわゆる反り腰になります。

そうなると太ももの外側前側をたくさん使い、レッスンのたびにふくらはぎがパンパン、膝を後ろに押してしまう… という事態になります。


身体は一繋がりなので1箇所に力を入れると全体のバランスが崩れます。


以前に私が受けたクラスで私が個別に

「もっと胸を広げて」

と注意されました。


私は基礎を理解しているので胴体と脚のアライメントのほんの少しのズレを直し、両腕をさらに引き伸ばしました。

先生に褒められました。


周りの人もそれを見て、同じように「胸を広げよう」とします。

多くの人がデコルテを押し上げようとしていました。

先生は私が直せたのでアドバイスTIMEは終わって次のアンシェヌマンの説明に移ります。


デコルテを押し上げていた人達はそれでよいのだと思ってしまいます。

先生は褒めてはいませんが注意もしていません。

でもグループレッスンではある程度で次へいかないとレッスンが進みませんから仕方のないことです。


私のレッスンが少人数で目が届く範囲で、という理由です。

人数が多いほど生徒自身が理解していなければいけなくなります。

でもなかなかそこまで教えてくれるクラスがないので、私は感覚でわかるまで教えたいと思っています。