今回は大人のバレエに関して。
スポーツクラブのポワントクラスは、その前のバレエシューズのクラスの様子を見て、私から参加を断るケースもあります。
中には「他の先生のところでは履いてる」と駄々をこねる人もいるのですが、私の許可する基準を満たしていないときは断固断ります。
またはバレエシューズでの参加にしてもらうか。
ひよこ座でポワントも履いている人は発表会に出ることを希望している人ばかりなので、きちんと基礎を積み重ねること、そこから『踊る』ことを重視しています。
スポーツクラブでは、ほぼバーレッスンのみのため、『やってみたい』を大事にしており、やりながら筋力アップを目指す場合もあります。
そこで許可を出す際の基準を聞かれることもあるので書いておこうと思います。
①ポワントを履ける筋力があること
②1人で順番を覚えられること
③私の指示を聞けること
④バレエの動きをある程度以上理解していること
一つできる人は全部できていることが多いのですが、筋力が危うくてもきちんと説明を聞いて自分で頑張れる人には許可を出すこともあります。
やることで鍛えられますから。
順番を覚える気も、指示を聞く気もない人、一生懸命に見えるのに話を聞いていない人には絶対に許可を出せません。
ケガのリスクが高すぎます。
ここで、やっているつもりの人は不満を口にすることが多いです。
せめて説明を聞いて正しく理解してくれるか、理解しようとしてくれないと危なくて。
以前にバレエを始めて数週間の人が私のクラスでポワントを履きたいと言うので、すぐには許可を出せないと説明したら、プリプリ怒って来なくなってしまったことがあります。
他の先生のクラスですぐに履いていたそうですが、グキッとやって骨折したそうです。
だから私はダメと言ったのに…
バレエ自体は誰でも、いつでも始められますが、ポワントは先生の許可を待ちましょう。
そして履けるようになるための努力はすること。
誰にでもOKを出す先生のことはちょっとどうかな、と思いますね。
許可制でさえなくて、誰が履いてもダメと言われないクラスも知っています。
よく「どのくらいやったら履けますか?」も聞かれますが、個人差があります。
レッスン頻度もですが、元々の筋力や身体条件でも、人によって違います。
少なくとも年単位でバレエシューズでのレッスンを頑張りましょう。
基礎は裏切りません。