以前にも書いていますが改めて。


バレエ用語

ア(オ)ンブロッペ enveloppe


これは封筒、包む、などの意味のフランス語です。


デガジェなど脚を出してからク・ドゥ・ピエ、ルティレにして軸足をつたって5番に戻す動きです。


実はわりと最近、ある先生が「アンデベロッペ」と言っているのを目の前で聞いてしまいましたあせる


まだ言ってる人いるんだなぁ…と思いまして。


別の先生が「デベロッペの逆の動きだから、デベロッペを打ち消す意味でアンデベロッペだ」と説明しているのを聞いたことがあります。

これ、フランス語には存在しません。


フランス語のアン(en)は方向、位置などを表し、英語のin、toにあたることば。

アンバー(下に)、アンナヴァン(前に)、アンオー(上に)、使いますよね?


ちなみにアンシンメトリーはあとから日本で広まった言葉で、非シンメトリーを表す言葉は本来はアシンメトリー(英語の発音はエイに近いア)です。

いつの頃からか、『ン』が入るようになっていて、子どもの頃から発表会の練習などで『シンメ』『アシンメ』と使っていた身としては今でも違和感を感じます。

バレエ用語はほぼフランス語なので、単語の意味を知っていると本当の動きのイメージがしやすいです。

バレエ用語辞典以上にフランス語の辞書を持つほうがおすすめ。

生徒に質問されたとき、スペルを確認するためにバレエ用語集を見て、それで辞書を引いてみて、と教えています。