先日、私が受けているクラスの終了後にクラスメイトの皆さんとポワント談義で盛り上がりました。
私はかなり柔らかいポワントが好きです。
舞台に立つことが少ないので、ひどいと2年履いているポワントもあります(笑)
私や友人関係では『スリッパ』と揶揄することもあるくらいです。
ところが、他のクラスメイトに「触ってもいいよ〜」と渡したところ
「え? 固い!」
と言われたのです。
私のほうがびっくりです。
クラスメイトは子どものときからバレエをやっている人も、大人になってから始めた人もいます。
皆さんソールの芯を抜いたり、手でぐにゃぐにゃにしているということで、本当のスリッパより柔らかいくらい。
レッスン中に、立つのがすごく大変そうで立ち方や筋力などの問題で立ちづらいのかと思っていました。
私が指導している『踵を遠ざける』等同じ教え方をする先生なのですが、それが「先生の仰ることはわかるけど自力ではできないのよね」とおっしゃっていて、そういうものかなと思っていました。
生徒を見るような目で見ていないもので。
柔らかくした理由はプロみたいに筋力がないからということだったのですが、逆です。
筋力がないからこそある程度の硬さは必要。
土踏まずを上げてくれるソールの硬さがないと筋力だけでは立てません。
友人で本当に柔らかいシューズが好きなダンサーがいますが、海外のバレエ団のプリンシパルです。
ジャンプが多い役、足音をたててはいけない役などおろしたてのシューズで本番がある場合を除いて、芯を抜いてはいけません。
芯は必要だから入っています。
【足が弱い=柔らかいシューズ】ではありません。
足の強さ、どのくらい思い通りに動かせるか、体重などによって適する硬さは変わります。
むしろ、筋力がなくて柔らかいシューズと硬いシューズどちらかを選ぶなら硬い方です。
硬いシューズが足を支えてくれますから骨への負担を減らせます。