今日も姿勢について。


大人の生徒からよく相談されます。


他の先生からいつも

「胸を広げて」

「胸を広く」

「巻き肩を広げて」

と言われます、という内容です。


デスクワーク、主婦、その他一般の人は基本的にバレエしているよりお仕事や日常の動作のほうが断然多いわけです。


バレエのために生活しているダンサーや先生とは違います。


腕は体の前で使うことが多いので胸の筋肉はほっておくと(ほっておかなくても)縮む時間が増えて、それに腕の骨(肩じゃなくて腕ですよ)が引っ張られて巻き肩になります。


さらに上腕骨(腕の肩側の骨)が引っ張られるので、動きの連動する肩甲骨も引っ張られて背中が丸くなります。


先生に言われて、自分で胸を広げようとすると背中側の筋肉が疲労して、今度は肩や背中のコリが悪化して、硬い筋肉に邪魔をされてバレエの動きをするときに可動域が狭くなります。


コリがある程度以上解消すれば、立つ姿勢と腕のポジションが整うことで胸は自然に広がります。


胸の筋肉が硬くて姿勢が取れないくらいでは、腕のポジションも注意されることが増えるでしょう。

首の前側も繋がっていて一緒に引っ張られるので顔が下に引っ張られて目線が下がったり、顎が前に出たり、姿勢の崩れの原因となります。

硬くなった筋肉に、筋力で抗うのはかなり身体に無理がかかることなのです。


だからコリを解消する、自分にあった方法を知っておくこともバレエ上達に大事なこと。


【今日のポイント】

★巻き肩の場合に胸を自分で広げようとしない

★動きの邪魔をする硬い筋肉はほぐす