「ターンアウトができない」
「ターンアウトができてないから〇〇ができない」
「生まれつき内股だからターンアウトできないんです…」
ちょうど続けて生徒たちからこのような言葉が。
私が私のクラスに来る人たちに教えたいのはまだその手前の状態の人が多く、ターンアウトできるための姿勢づくり。
もちろん同時進行でターンアウトのことも言いますよ。
でも脚の起始部である股関節は骨盤と太ももの骨のつなぎです。
骨盤のアライメントが取れないとターンアウトはできないのです。
ターンアウトしやすい姿勢は、様々な動きに対応しやすくなります。
特に大人の生徒は知識があるのでターンアウトにこだわりがちですが、ターンアウトのためにバレエをやるのではなく、バレエをやる手段のうちの一つがターンアウトなのです。
なぜターンアウトをするのか?
バレエが生まれたばかりの頃はターンアウトはありませんでした。
ターンアウトすることによって股関節の可動域がグーンと上がります。
また、脚をまっすぐに使いやすくなるため、見た目もきれいで軸にしたときにバランスが取りやすくなります。
姿勢が取れていると、脚を大きく伸ばしながら動かそうとしたときに自然にターンアウトします。
バレエの場合はそれをもう少し意識して動かします。
『〜できる』ではなく『〜しやすくなる』と書いています。
あくまでもそう動きやすくなるのであって、その先はレッスンで訓練が必要です。
☆生まれつき内股…について
内股の大人は生まれつきだから直せない、自分の骨格、と思っている人が多いですが指導し始めて22年で今のところ本当に内股が直せない体の人に出会ったことはありません。
おそらく、歩き始めたばかりの頃の癖が直される機会がないまま大人になっただけです。
縮こまった筋肉を伸ばしたり柔らかく、使うべきところを使えるようにスイッチオン、これでかなり改善します。
長年の癖を直すのは根気がいりますが本人が諦めなければ、努力できれば直せます。
骨盤の前傾・後傾も同じく。
生まれつきの体型と諦めている人が多いですがバレエのレッスンに出続けられるくらいの健康状態でしたら、おそらく骨格に問題はなく筋肉のバランスの問題。
動き方の癖が定着すると自力で直すことは難しいので、私のレッスン中のコンディショニングでそれを直す方法を指導しているわけです。
バレエ上達に直接繋がりますから。
【まとめ】
ターンアウトにこだわりすぎて、ターンアウトできない姿勢になっていたら元も子もありません!