今まで3歳から80代を指導してきて、大人のほうが痛みには敏感な印象です。


子どもはポワントで全く痛くないかと言うと、人によりまして。

はじめから合うシューズで、ポワントを履く前までにしっかりトレーニングできていたらあまり痛くないケースが多いです。


教え先のバレエスタジオアクシスは12歳以上でポワントを履き始めます。

まだ体重も重くなる前、脚がしっかりしているのであまり痛いという話は聞きません。


私自身は小学1年生からポワントでしたので(昭和時代は多かった)、しかも37年前ですから今ほど種類がなくて先生がお教室に在庫をストックしていて、その中から先生が足の縦のサイズだけで選ぶものですから毎回皮が向けて血が出ていました。

つまりとても痛い思いをしました。

途中からは慣れと、感覚が鈍くなっていったように思います。


私か「合うポワントは痛くない」というものですから、生徒にも期待されます。


ポワントが合っていても、足の動きや筋力に問題がなくても多少の痛みが出ることはあります。


・新しいポワントは硬い

 履き始める前に当たりやすいところをほぐしたり、踵が入るようにソールを馴染ませるくらいはしましょう!


・トウパッドが合っていない

 ジュニアでテクニックはわりとしっかりしている生徒、痛いと相談されてよくよく確認したら…

トウパッドが小さすぎてポワントのボックスの硬いところが当たる部分を保護しきれていませんでした。

硬いところにゴシゴシなったら、さすがに痛いです(^_^;)


・長時間履いていると痛い

 ポワントには硬さがありますから、リハーサルなど長時間履いているとそれなりに痛くなったりします。

出番ではないときや休憩中に一度ポワントを脱ぐなど痛みが和らぐ方法を考えてみましょう。

脱いじゃダメっていう先生もいると思いますが、少なくとも私はOKです。

踊るときにちゃんとできる方が良いです。


・慣れるまでは筋肉痛なども

 ポワントに慣れるまでは、うっかり乗っかりすぎてしまったり、まっすぐを保てなかったり、テクニック上の問題が浮上することもあります。

どんなにバレエシューズで基礎ができていても、ポワントになったら全く同じ感覚ではありません。

(理想は同じくらいに扱えること、ですが)

足の筋肉が今まで以上に疲労して痛みを感じることもあるかもしれません。

ストレッチやマッサージなど疲労を回復させる工夫をしましょう。


私が教えると魔法のように何でもできると期待されることもありますが、私は最善の方法を教えるだけであって、やるのは生徒さん自身。

バレエ上達を目指すなら、少し視野を広げてお家でできることはやりましょうニコニコ