主に大人の生徒。
真面目に一生懸命にレッスンに取り組むし、お家でストレッチやトレーニングもやっている。
素晴らしいこと。
でも、10年も20年も前に教わったことが間違っていたり、相当身体がバレエ向きの子どもしか無理な角度のストレッチ、ポジションなどを今もしっかりと意識していることがあります。
私はその人が今の状態から少しでも良くなるように指導していますが、どんどん積み重ねられるとちょっと違うんです。
頭の中のページをどんどん増やして書き込みが増えて、がんじがらめ。
これでは頭のキャパがいっぱいで余裕がなくなります。
間違ったことや絶対に無理なことを教わって、違うな?と思ったから私のところに来てくれていると思っているので…
判断できるようになったら・良いと思えることを教わったら、古い知識は消去しましょう。
いわゆる『上書き保存』です。
私が一生懸命教えても、何故か教えた通りにならない、次のレッスンのときに元通り、なんて人はどんどん足すばかりで引くことができていないのです。
必要ないものは断捨離しましょう。
私の教室の生徒はほぼ二分していて、
【経験が長いのに上達しないことや身体を痛めたことに悩んで私にたどり着いた人】
【まだ経験が短くて、ちゃんと教えてもらわないとレベルを上げることに慎重なタイプの人】
経験が短い人は真っ白なところに書き込んでいくほうが多いです。
経験が長い人は以前のやり方でダメだったのだからやり方を変えないと変われません。
すごく難しいことですけれど。
私自身が3歳からバレエを始めて、17歳以降に色々知って、30過ぎてからやっと身体が動くようになってきて、違いがわかるからこそ教えられることがあります。
自分が「もっと早く教わりたかったこと」を生徒に教えています。
私も最初に刷り込まれたことから抜け出すのは容易ではなく、いまだに変なクセが出ます。
直しながら、気をつけながら踊っています。
年齢が上がっても、きちんとやれば上達します。