昨日のスポーツクラブのレッスン、久しぶりの再会。


夏休みだということで来てくださいました。

私がバレエを教え始めて、しばらく通ってきてくれた生徒です。



私が今とは別のスポーツクラブで週に1本だけレギュラーレッスンを担当していたときのこと。


バイトをしていたティップネス吉祥寺店のショートレッスン(スタッフが担当するミニレッスン)でストレッチなどの他に『バレエ入門』を担当していました。


当時のスポーツクラブのバレエは【スポクラバレエ】と揶揄されてバレエ界の底辺みたいな扱いでした。

・先生はちゃんと教えるつもりがない

・上達しない

・上手い人がいない

・先生がすぐ怒る

・わからないのに見て真似して、としか教えてもらえない

・やたらと難しい

なんてよく言われていました。


だから大人で初めてバレエをやってみたい人が、とても入れる雰囲気ではなかったのです。


そこでスタジオに足を踏み入れる前に基礎知識をつけておこう、という目的でショートレッスンをやらせてもらえることになりました。


そのうち、顔見知りの先生が開いたスタジオでジュニアクラスと、大人の入門や初級を担当することに。


こちらにも来てくれていました。


そこのスタジオも新規オープンだったもので、最初の頃は人が来たり来なかったり…

段々と決まった顔ぶれが揃うようになり、人数が安定してきた頃の彼女の言葉を今も覚えています。


「私そろそろここは卒業しようと思います。実は家が遠くて通うのが大変でした。(生徒が増えたから)先生もう大丈夫かな?と思って。」


あぁ今文字打ちながら泣きそう。

お家が遠いのに、私が先生として一人立ちできるまで見守ってくれていたのですね。

感謝してもしきれません。


その後にひよこ座の登録をして、この何年かで満席になるほど生徒が増えました。

上の彼女と同じクラスから始めて20年近いお付き合いの人もいれば、最近知り合った人もいます。

最近通うようになってくれた生徒には

「もっと前に出会っていたかった!」

と言われますが、前になればなるほど、今のような教え方ではなくてこの22年ほど模索しながら、生徒の質問などから気づきを得ながら成長してきたのです。


先生は生徒に育てられる。

過去があるから今がある。

そしてこれからも進化し続ける先生でいたいと思います。