私がトレーニングをしていると言うと、ほとんどの人が
「え? それ以上筋肉増やすの?」
という反応をします。
私がダンサーに向いていない理由の一つが重いから。
母に似たら華奢でスラッとしていたと思うのですが(笑)
弟は母似で高身長で細身です。
私は父にそっくりで、骨太で筋肉質さらに祖父の遺伝子か、172cmと背も高いから余計に重い。(父方の明治生まれの祖父175cm、母方の大正生まれの祖父180cm)
華奢な母が、赤ちゃんのときの私を抱っこして段差を昇れなかったという逸話が残る重量級です。
子どものときに習っていた教室では
「つま先外!」
「膝を伸ばして」
「足上げて!」
「ここ使って」
「ここに力を入れなさい」
などの注意しか無くて、力を入れればうまくなると思い込んでいました。
その結果、極太の太ももが出来上がり、そのせいでふくらはぎも太く、発達した前ももに引っ張られるため骨盤も常に前傾、中学生の頃には腰痛持ちになっていました。
ウエストとヒップではなく、太ももに合わせてサイズを選んでいた一番太い時と今ではジーンズのサイズが6インチ違います。
つまり筋肉のバランスが非常に悪かった。
高校生からバレエ団の付属スクールに移り、バレエのレッスンはそういうものではないと知ったときにはすべてが遅かったのです。
「最初からちゃんと習っていたらもう少し違ったかもね」
という先生の言葉に、良い先生になろうと決意しました。
学んだ結果。
成長期にしっかりついた筋肉に勝って、良いパフォーマンスを出すにはそれに勝つトレーニングが必要、ということ。
脚の種目だけでしたら
レッグエクステンション 17.5kg
レッグカール 17.5kg
レッグプレス 90kg
くらいです。
※ちなみにビルダーのようなムキムキになるためには食事管理とレッグプレスは(女性、体重や経験により)140kg〜300kgくらいのトレーニングが必要ですよ。
私の体格では200kgくらいはやらないとムキムキにはなりません。
私はトレーニングを休んだほうが脚が太くなります。
筋肉の悪い使い方の癖が出て、余計な力を使ったり重心がバラけやすくなるので、筋肉がモリモリになってしまいます。
骨は正常ですので、関節の本来の動きを保つためにトレーニングをし続けないといけないのです。
つまり、私のケースは【余計な筋肉をつけすぎないためのトレーニング】をしているわけです。
筋力がない人は筋肉量を増やしたほうが良いです。
目的や体格によって負荷や回数などの設定を変えます。
そして、筋トレをしてもそう簡単にはムキムキになれないということ。
基礎筋力さえ足りない現代人、バレエも上手になりたかったら筋トレしましょう