夏〜秋にかけて発表会シーズン。


ひよこ座の大人の生徒たちは教室を掛け持ちしている人が多く、他での発表会本番が近い人も。


そんな中聞こえてきた声。


「できないと怒られる」

「先生がイライラしている」

「先生の地雷踏まないように気をつける」

「できないと連帯責任でみんなに迷惑だから気疲れする」

などなど…


生徒たちは大人ですよ?


発表会って何のためにやるのでしょうね?


生徒が発表する場です。

先生の自己満足の道具ではありません。


もし、本当に良い本番にしたいのだったら怒ったりヒステリー起こしたら逆効果です。


発表会に出る大人って一生懸命な人ばかり。

一生懸命やっていてできないのなら、できるように指導するべきでヒステリーなんて起こしている場合じゃありません。


大人から始めた人、ブランクがある人はテクニックも不安定。

とっても集中したらできることが、先生の機嫌が気になってできなくなるかもしれませんよ?


プロと同列に考えてはいけません。

プロならできて当たり前のことでも、できないから先生が教えるのです。



私のやり方、最初は振り写しのスピードに戸惑う人が多いのですが、全容が先にわかったほうが練習の進め方の計画が立てやすいんです。

基礎と違って、作品はパの組み合わせが複雑になるので基礎のレッスンでは見えなかった弱点が浮き彫りになることもあります。


①やってほしいことを説明しながら早い段階で最後まで振り写し。

②苦手な箇所、できないところ(本番までにできるようにしたい課題)を中心にピックアップして練習

※このあたりでテンポを決めたら編集した音源を個別に配布、リハーサル以外でも聴いてもらう

③1回のリハーサルの時間はほどほどに疲れすぎない程度

④顔の向きなどを二人以上で揃える練習

⑤上記をさらにブラッシュアップ

⑥曲を通してエネルギー配分などを考える

⑦本番直前の2週間くらいは軽めの練習、本番までに体力の余計な消耗を防ぐ



本番直前って、皆さんお仕事もしながらお衣装を直して夜なべしたり、チケットを配ったり、やることがたくさん。


寝不足と疲労でフラフラだったら今までの練習が無駄になってしまいます。

直前は今までの練習の成果をしっかりと出せるように調整の期間にしましょう!


この方法でやると、舞台の上で不思議と生徒達が良い雰囲気になります。

余裕がないとギスギスするのが、体力に余裕があると気持ちも違うのではないかな?と思います。

自然と笑顔になれるパフォーマンスができたら良いですよね!


ひよこ座のリハーサルはとても穏やかな雰囲気です。

だから質問も遠慮なく。

人の質問、私の説明、生徒の変化、お互いに見ることで更にレベルアップ。

良いパフォーマンスは良い関係から。