私がバレエだけでなくコンディショニングやトレーニングを生徒にさせてまで痛みがないことにこだわるわけ。

自分が中学生〜高校生、バレエ専門学校卒業後に腰痛、膝痛、足首痛などでバレエだけじゃなく日常にも支障があってつらい思いをしたから。

そして今は先日リハビリ卒業したケガ以外に不安要素がなく、十代の時よりレッスンに集中できて日常も快適だから。


痛みがなくなったのはトレーニングを知って、勉強して、ちゃんと続けたから。

良い指導者と出会えたから。


ケガや傷害で痛みがあると日常の質も下がります。


バレエにハマった大人達は、痛みがあっても無理してしまう人と、「痛みがあるのは嫌なんです」と慎重な人に二極化します。

(私が直接知っている人の中では)


痛みに対して警戒心がある方が正常だと思います。

痛みは身体からの危険信号。

異常事態です。


でも誰でも痛める危険はあるから、身体のバランスを整えたり筋肉を鍛えて少しでもリスクを下げたい。

バレエをやっているなら、上手になりたいと思うのは普通のこと。

姿勢がキープできなかったり、自分の体重を支えきれていなければ技術の習得は難しい。

そこに痛みがあったら、バレエが辛いものになってしまいます。


プロになる人でもアマチュアでも、やるなら楽しさや喜びのほうが勝っていてほしい。

痛みがないと日常のクオリティも違ってきます。

日常に支障がある痛みの経験があるからこそ、痛めないバレエのやり方を指導していきたいのです。


無理してしまう人の多くが「休んだらダメ」と思っています。

私は痛いまま無理するほうに反対。

バレエの先生でそんなこと言う人は珍しいと言われます。

とても残念なことですね。


新国立劇場バレエ団が演目とケガの関係などのデータを取り、ケガをしたダンサーを休ませる方向に動き始めました。

他のバレエ団でもお教室でも、それが当たり前になってもらいたいですね。

https://balletchannel.jp/30627