すごく久しぶりの新国立劇場バレエへ。

『マクベス』
世界初演の初日に拝見できたこと、特別感があります。
ストーリー以外の予習がないまま…
衣装、好み!
マクベスとマクベス夫人の狂気、これからの悲劇、血を表すような濃い赤。
全員の色使いがシンプルでわかりやすい、おしゃれ!
日本でもこんなダークな作品を初演するようになったなんて、日本のバレエ界も変わってきたな、と思いました。
私としては好きな作品の一つになりましたが、流血(マクベス夫人が血糊に触れて手が赤いまま踊るシーンなどあり)、繰り返される殺人(子役にも)、暴力的な表現が苦手な繊細さんはご注意を。
ショッキングなシーンは客席の多くの人が息を呑んでいたのが伝わってきました。
振付はあまり派手ではなく、抑えたような雰囲気。
芝居で俳優が台詞を発するように登場人物が踊ります。
台詞のない登場人物は動きが少ない。
全体的に余計なものを排除した感じがよかったです。
『夏の夜の夢』
タイターニアとオベロンのパ・ド・ドゥしか観たことがなかったのですが、まさに夢の中。
ストーリー、台詞が聞こえてきそうですがマクベスに対して音楽の情報の割合が多い感じ。
妖精たちが舞い、そこに人間たちが現れる。
セットの転換がない一場面で妖精の世界と人間の恋模様が描かれる。
妖精たちの踊っている間やタイターニアの眠るシーンは美しい絵画でも見ているようで、目の前のことなのに本当に夢を見ているようでした。
ボーッと見入ってしまってあまり考えられなかったのですが(笑)
照明で? 妖精の世界と人間の現実的な場面に変化をつけていたような?
クスッと笑える場面では客席から笑い声が。
ダークな『マクベス』と、夢のような『夏の夜の夢』、対照的なプログラムでした。
私としては珍しく!
違うキャストも観たくなり、他の日のチケットを購入しました。
次回も楽しみです