他のお教室での経験者、数ヶ月前から私のクラスに来てくれるようになった生徒です。


「ずっと音痴と言われてきました」

とのこと。


たしかに音楽と動きが合わないのですが、私にはただの音痴には見えませんでした。


音楽やリズムが聞き取れないから音楽と動きがずれるのではなく、身体のどこを使うとかを気にしすぎて音楽を聞く余裕がなくなるのだと思っていました。


今日、いきなり音楽に乗って動けました。


音楽とずれる一番の原因は、パのどのタイミングがアクセントなのか知らないことでした。

ここでアクセント、裏拍でしっかりプレパレーション、裏拍で伸ばしてアクセントは閉じたところ…

説明したらすぐに音通り踊れました。


ということは音楽の聴き取りはできていたわけです。


何年も「音痴!」と言われてきたので本人も自分は音痴なのだと思いこんでいました。


でもその先生からは私のようなアクセントの説明などはなかったそうです。

子どものときからバレエをやっていると自然に覚えていくことも、大人は説明が必要です。

言葉がわかるので説明したほうが間違いなく近道です。


動きのアクセントと音楽のアクセントがどのように組み合わさるのか、わからなければ動けません。

動きのスピードと、動き始めのタイミングを決めるのにアクセントは重要です。

もし音通り動く技術が足りなくても、まずは知っておかないと何を目指せばよいのはわかりません。

音痴としか言われないのはアドバイスでも注意でもないですね。

お手本だけではわからないことは説明する、先生の役目です。