2年〜数ヶ月以内に入ってきた生徒たちが、体が変わり、意識も変わり、少しずつバレエらしい動きになってきました。
ある程度感覚をつかめたときに「え? これだけでいいの? 何もしてないみたい。」と言っていたので、その前まではどれだけ力を入れていたのか…
「力を入れて」
「使って」
と言われると踊ること、動くことより力を入れることに意識も体力も使ってしまいます。
自分自身で関節の動きをロックしながら動かそうとするのですから何倍も無駄な力や体力を使っているわけです。
この無駄な力は姿勢が間違っている場合にも消耗が増します。
私の指導するトレーニングはこの良い姿勢を保ち、無駄な動きを減らす目的のもので、筋力がついたから体力アップするというわけではありません。
SNSで『体力がないから繰り返し踊る』『走り込みをして体力をつける』などという大人バレエの方の書き込みを見るたびに残念な気持ちになります。
もちろん努力することは良いことですが、鍛えること、練習して上達すること、体を痛めつけることが、ごっちゃになっているケースも多いので、気をつけてもらいたいです。
踊るのにやけに疲れるからといって、体力がないのだとは限りません。