ここ数ヶ月で他の先生のレッスンを受けた経験のある生徒から話を聞いて、まだまだ昭和の日本の自己流バレエを指導している人が多いと実感。


・うまくできないとほとんどのケースで「筋力が足りない」と言われる。

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 力を入れても鍛えられません


・「できないところでやるのがバレエ」と力学的な体のバランス、重力さえも無視してめちゃくちゃな姿勢にさせる。

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 重力の使い方がわかると上達する


・「ここを使う」「ここに力を入れて」という説明(あえて教えるという言葉は使いません)

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 それができる動きを指導するべき、練習するべき


・筋肉や骨の名前を知っているけれど機能は理解していない。

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 上と重なりますが、「〇〇筋を使って」は指導ではありません


・解剖学はわからない

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 せめて股関節の位置、大きな関節の仕組みは知っておくべき


今までの経験や知識から、大人は筋肉に力の入った感覚があると使えたと思ってしまう人が多い。

ネットなどの情報により『インナーマッスルを使う』『この筋肉はここにある』という知識はあるけれど、本当に使える体の状態を知らないので近くの大きな筋肉に力が入るとできたと思いこんでしまう。


それを正せる知識や見る目のある先生が少ないので修正されないまま年数が経つ。


間違えて覚えてしまったからこそ、私のレッスンで正しいことを知るとその良さを理解してもらえるのですが、やっぱり生徒さんが悩んだり痛みと戦いながらバレエをしている姿は見ていて辛い。


バレエのレッスンは繊細なバランス感覚を鍛えるもの。

動かし方の脳や感覚のトレーニングをしているのであって、筋トレとは思わないほうが良いです。