生徒から時々言われます。


「先生って本当にイライラするとかないですよね」


ということはわりとイライラする先生が存在するということ。


たしかに、私はレッスン中にブチ切れるとかこの21年ほどで数回。


子ども達がダラダラして切り替えせず、しようともしなかったときと衣装の紛失、衣装の調整の注意書きを見ないでNGなことをされたときくらいでしょうか。


普段もイライラして人に当たるようなことはほぼないので、なぜイライラしないのかを考えてみました。


・(良い意味で)期待しない、しすぎない

・常識と思っていることが自分の思い込みかもしれない、と常に思っている

・年齢問わず相手は自分とは違う人間だと考えている

・物事の優先順位や生活は人によって違い、バレエにかけられる時間や情熱は人それぞれと思っている

・目標は遠いところではなくて次の段階と完成形の両方



私が見たり、聞いたりしたイライラする先生

・注意するとき「違う」「そうじゃない」しか言わない

・できないことを生徒の努力不足と思っている(自分基準)

・自分が説明できないために相手に伝わらないことを、生徒が悪いと捉える

・目標が遠すぎる、完成形

・バレエは、こういうもの、こうあるべき、が強い


要するにイライラする人は「こうなるだろう」「こうして欲しい」「これはこうでしょう」と自分の価値観中心、私は過去と比べて頑張っていたり良くなったら「おお!拍手」と思います。

できないところは一緒に頑張ろうね、と思っています。


レッスン中に生徒に質問することがあるのもこのためです。

生徒がうまくできないとき、生徒の頑張っている方向が見えてこなかったり理解できないときがあります。

生徒が何を目指そうとしているのか質問すると、過去に間違った教わり方をしていたり、間違った解釈をしていることがわかって、目指すものの修正をします。

間違ったままだったらできるようにならないですからね。



「まっすぐ立つ」の間違った指導の例

・「まっすぐ立つ」としか言わない

・踵に体重を乗せない、軽くする

・お尻締めて、肋締めて内もも締めて…と部分ごとに注意する


何故かというと、まっすぐの基準は人それぞれだからです。

先生が思うまっすぐと生徒の感じているまっすぐが違い、さらに先生が考えているまっすぐが本当のまっすぐではないこともあります


あぁ、そろそろゲシュタルト崩壊笑い泣き


というわけで、理想があるのはいいのですが押し付けがちな人ほどイライラするのかな?と思いました!