長いことリハビリをしているアキレス腱、かなり良くなって2月には「来月まででいいんじゃないかな」と主治医に言われて喜んでおりました。

が、撤回されてしまいました。


【経緯】

2021年

1月終わり グランジュテで跳びすぎて着地に失敗、バランスを崩したままその次のポーゼで反張膝が入ってしまい、ふくらはぎの過緊張。

強く引っ張られたことによるアキレス腱炎に(一歩間違ったら断裂でした)


2月

生徒発表会で一緒に踊るが痛みを我慢して無理に出演。


春頃には痛みも落ち着き、5月にジュニアの発表会の忙しさが落ち着いてレッスンに行くとジャンプあたりでアキレス腱の痛みが再発。


治まってはレッスンに行くたびに痛くなり腫れるのでいつもお世話になっている接骨院で整形外科受診をすすめられる。


7月

近所の整形外科受診。

ろくな説明をされずにステロイドの注射。

説明なく注射をされたことに不信感。


9月

生徒と一緒に発表会出演。(このときアキレス腱断裂しなかったのが奇跡と言えるくらい状態が悪かったことを後で知りました)

この頃、レッスンでいつも痛くなるのでちゃんとやっていたのはバーレッスンまで。


腱にステロイドの注射は良くないと知り、他の病院を探してみたところ、医療に関わる仕事をしている生徒から『足のクリニック』を紹介される。


明後日足のクリニックに行ける!という日にうっかり跳んでしまい腓腹筋一部筋断裂。

アキレス腱の硬さと痛みで負担がかかっていたのですね。


初診はアキレス腱の痛みから肉離れの方を診ていただくことに変更。

レントゲンを撮ったところ、踵骨に過剰骨があって、腫れたアキレス腱がこすれるために痛みを繰り返すことがわかった。

やはりスポーツ傷害を得意とする先生に診ていただくことが大事。


10月

リハビリ開始。

長いえーん

およそ1年半。

アレグロまで復帰(超低空飛行)


痛みはほぼないのですがちょっと違和感。

やっぱり時々腫れる。

アキレス腱の1番奥の部分の動きがまだ悪く、その為に周辺に負荷がかかってしまうので、油断してやりたいだけ動いてしまうとブチッといくかもしれないやつです。


炎症が治まっても、組織が元通り回復しているとは限りません。

痛みが治まっても炎症も治まっているとは限りません。


自覚症状と実際の組織の回復具合は一致しないことが多いそうです。

ここに同じケガを繰り返す理由がありました。


私の右アキレス腱のエコー検査の映像



↑の上が下の画像の↑と同じあたり。
アキレス腱と踵骨の間に滑液包があって、底屈背屈すると隙間が見えて動くはずなのですが、動きがありません。

これ、痛みはないんです。
でも組織は回復していない。
違和感を感じるのは私が幼少期からバレエをやっていて普通の人より敏感だからで、気づかない人は気づかないそうです。
治療とリハビリを継続することになりました。

よく
「リハビリはしていない」
「痛みが治まったから復帰した」
などという話も聞きますが、そこに「何回も怪我をしている」と続く人の多いこと。

注意喚起をしたくて書きました。
普通はバレエで足を痛めることはありません。
転んでしまった、ひねってしまった、など明らかな理由がないのに痛みが出たり繰り返すのは何か異常があるから。

ちゃんとわかってくれるお医者様や理学療法士さんもいますよ。
バレエは痛いものと思わないで。