バレエでは膝を伸ばしますが、伸ばし方を間違えたために痛みが出たり、バレエ上達の障害になったりするケースも多く目にします。


痛みというのは膝だけではなく、間違えたために負担が大きくなったふくらはぎ、足関節、股関節、腰…全身に影響があります。

要は全身のバランス、張り合いが大事なのですがなかなか難しいんですよね。


そういう感覚を身につけるために基礎を繰り返し練習するわけですね。


全身の張り合いでバランスを取るので、膝だけに、お腹だけに、と部分的に力を入れるとそのバランスは崩れます。

何より、1か所ずつ気にしていたら踊れませんね。


張り合いがバランスを取れるようにするためには基礎筋力も必要になります。


骨盤の安定、そこから足の末端、指先、頭蓋骨をできるだけ遠ざけます。


正しい伸ばし方ができると、各部分ごとにきちんとした使い方ができます。


よくバレエの先生が言う

・床を踏む

・足裏で床をつかむ

・膝を入れる、上げる

・骨盤を立てる

・お腹を引き上げる

・肩を下げる

などの本当の使い方になります。

これらの注意は色々できた上での結果、そう感じられるということ。

部分ごとに注意するのは余計に遠回りさせてしまうように思います。


だから最初の立ち方、姿勢がとても大事。


膝を伸ばすために『膝のお皿』をどうにかしようとしないでください。

自己流は危険です。


どうしても基本姿勢が取れないほど筋力が足りない人はバレエのレッスンだけでは非常に時間がかかるか、良い状態までたどりつけないかもしれません。

だから、私のレッスンでは骨盤を支える太ももやお尻、うまく使えていない筋肉を目覚めさせるための筋トレを取り入れています。