生徒からも相談されますし、私自身も対応したことがあります。
『慣れた人向けのクラスに初心者がいて、全くついていけないのに受け続けている』
『覚えられないのに前にいて、移動できないから自分も動けなくなって進路妨害になる』
これ、一番良いのは先生から注意すること。
理解できている人は「なんで???」って思うでしょう?
自分ができていないことをわかっていない人は存在します。
個人の教室のほうがレベル設定は明確かもしれません。
オープンクラス制スタジオ、スポーツクラブやカルチャークラブなどで生徒が自分で受けるクラスを選べるシステムの場合に起こる問題です。
以前に中級クラスで、移動を伴うアンシェヌマンになるとあっちこっちウロウロ、パがわからず歩いているだけの人がいました。
他の人への衝突の危険、進路妨害のため注意しました。
内容はこんな感じ。
・パの一つ一つがわからないなら入門や初級でもっと勉強しましょう
・他の人が避けなければいけないのは迷惑
・ある程度一人で覚えられるくらいになってからこのレベルのクラスに来ましょう
本人の返答は
・私はできている、なぜかというと今まで他の先生に注意されたことがないから
・バレエ歴が○年あるから私は初級ではない
・ぶつかりそうになったら自分が避けている
・先生の教え方が悪い
それに対して私は
「できていたらこんなことは言わない」「できていたら避けるとかの問題は起きない」と返しました。
チャンスとして、一人でできることが証明できたら参加しても良いと伝えました。
シンプルなワルツのピルエットのアンシェヌマンを一人でやってもらうとやっぱり歩くだけ。
もちろん不合格。
この対応は先生としてはとてもエネルギーを使いました。
でも、それ以上に今まで何も対応しなかった先生たちに憤りを感じました。
他の生徒からは不満の声が多くあったのに何故?
私はきちんとルールを守り、真面目にバレエに取り組んでいる人の環境を守りたい。
ルール違反、先生の注意を聞かない人は、先生(施設によっては社員)が対応するべきで、生徒がストレスを抱えるべきではありません。
ジュニアのみの指導でしたらこのような問題は起こりづらいのですが、大人向けのクラスが増えた今はどこでも起こり得ます。
先生がそこまでしないといけないの?と言う意見も聞きます。
でも教室、クラスの質を維持するためにバレエだけの指導では成り立たないこともあります。
そういう注意をできない指導者は指導対象を広げないことをおすすめします。
ジュニアも含めて、習い事の経験がない人はバレエや音楽の習い事をしてきた人にとって当たり前のことを知らないこともあります。
知らないなら教えるしかありません。
もしこのブログを読んで、うなずく首が止まらない人はもっとストレスのない環境を探されることも一つの方法ですよ。
大人も子どもも、厳しくても楽しく、バレエを続ける方法があります。
そのために先生を選ぶことは大切。
踊ることを楽しめないと、良いパフォーマーにもなれませんから。