「リズム音痴なんです」
「音が取れません」
特に大人の生徒に多いです。
まず、音楽に乗るためには音楽を聴くこと。
聞く、ではありません。
すぐにわからなくてもいいんです。
聴こうとする。
バレエのテクニックと同じで、徐々にまたはある時いきなり、わかるようになります。
一番意識してもらいたいのは拍子とアクセント、そして音一つ一つの長さ。
音には長さがあります。
その頭の部分しか意識していないと、次の音のスタートがわからなくなりやすく、拍子もテンポもつかめないまま終わります。
フラッペやアレグロで慌てる人の多くが
・テンポが速い曲
・音のリズムが細かい曲
この違いをわかっていません。
バレエの振り付けの1カウントは曲によって数え方が違ってきます。
曲による違いはまた改めて書きますので今日は音符の長さにフォーカス。
思いっきりアナログですみません

これ、四分の四拍子の1小節です。
音符の長さによって、1小節に入る音の数がこんなに違います。
例えば同じテンポというのは四分の四拍子の場合は四分音符の頭がアクセントになることがほとんどです。
四分音符が多く組み合わされた曲と、十六分音符だらけの曲では全く印象が異なります。
この十六分音符連発の曲を『速い』と認識してしまう人が多くいます。
フラッペやプティ・バットマン、アレグロなどでしょうか。
この場合は私は「細かいのであって速いのではない」と説明しています。
逆に、音符の数が少なめな曲をゆっくりと認識してしまう人もいるので、どの速さで動いたら良いのか判断するための音楽の知識と、身体をコントロールする能力は必要になります。