全員ではありませんが、熱心な大人バレエの生徒はやりすぎることが多いです。
私のところに通ってくれている生徒は正しいトレーニングや練習がどういうものか理解してくれていますが、単発でお会いした方やSNSで見かける
「筋肉痛になった」と喜んでいる
「自習を〇時間やった!」と得意げ
正しい負荷、練習量では筋肉痛にはなりません。
痛めつける=上達ではないからです。
自習ということは先生が見ておらず、自分が良いと思うことを頑張ったということ。
その目標は正しいですか?
私自身、自分の踊りを動画に撮ってチェックしてみても何を直したら良いかわからないタイプなので
生徒が、しかも大人から始めた人がそんな危険なことして大丈夫!?と考えてしまいます。
今はスマホで簡単に動画を撮影してその場で見ることができますが、自分の感覚的な記憶と視覚から入る情報を正しく分析することはとても難しいです。
記憶が邪魔をして正常な判断ができないことが多いと思います。
うっすら筋肉痛くらいなら、使えていなかったところが働くようになるとありえます。
いたたた…となるほどなのは鍛えられているのではなく力の入れすぎ。
そして筋肉も脳も、動かしているときではなくその後に睡眠(休養)をとっているあいだに回復し、その後に強くなっていきます。
ただキツイ練習をすることは、自己満足にはつながるかもしれませんが、上達には繋がりません。
大人が怪我をするとジュニア以上に時間のロスが大きくなります。
正しく努力したいですね。