情報があふれる現代、昨日のレッスンで考えさせられた生徒とのやり取り。
ずっと爪先はまっすぐ伸ばすと教えているのですが、、、
実は以前は大人の生徒たちの足指が丸まるのは今までの癖などもあるのですぐにはできないだろうなと思っていたところもありました。
でも、やっぱりイメージしている完成形が違うとわかって、説明して回っているところです。
SNSやバレエの情報誌を見ると甲がしなって写真の赤い線のように足を使えるダンサーさんがいっぱい。
あれを目指そうとしてしまうのですね。
スポーツクラブでは毎回来られない人もいるので話をしたときにいないと、いた人より知っていることが少なくなってしまいます。
「ああいう形にしないといけないと思っていた」
「頑張ればああなる?」
と思っている人は多い。
「骨取り替えないと無理です」
と言ったらウケました

また、以前に言葉のギャップについて書きましたが生徒たちが「バレエだからこう」と勝手に置き換えてしまう癖があったりします。
爪先の伸ばし方も『伸ばす』という言葉はみんな知っているのに、『バレエだから丸める方向』と脳内ですり替わってしまうのですね。
『爪先を伸ばす』は文字通り伸ばします。
ダンサーは生まれつきあのような骨格だからダンサーになれたのです。
もちろん選ばれる要素は足だけではないですが、あのように足関節の可動域が広い人は全身の関節がたくさん動く可能性が高いです。
甲がしなる人はまっすぐ伸ばす感覚で、あのように曲線になります。
筋力不足による扁平足など、改善できる例もありますが動かすイメージは真っ直ぐです。
足指の動きで足首、ふくらはぎ、膝、太もも、股関節の動きも全部変わってきます。
身体は繋がっていますから。