私のレッスンはかなりじっくりゆっくり。
クラスや、その日の状態によっては時間内にバーレッスンの途中(フォンデュあたり)までで終わってしまうことも。
間違えても怒ったりしません。
できないから習いに来ているのです。
失敗を恐れてはできるものもできません。
レッスン中の緊張感が高めの人に多いのは
「一度でできないといけない」
という思い込み。
この思い込みを刷り込んだのは誰か?
他の先生?
バレエに限らず、他の習い事や学校、家庭の可能性もありますね。
日本人てとにかく頑張るとか辛いことが好きです。
1回でできないとだめなんて誰が決めたのでしょう?
基礎を身につけて、プロとして活動するなら振付家や演出家の表現したいものを表せる対応力は必要です。
でもプロだって練習します。
このプロに必要な対応力の部分だけがひとり歩きして、新しく習ったことでも、ちょっと難しいことにチャレンジするのでも
「1回でできないといけない」
と思ってしまう人がいるのかもしれません。
失敗しても、間違えても、少しずつ上達すればよいのです。
間違えたり、上手くできなくて謝る人もいます。
謝るより、その次のパを音からずれないように踊ることのほうが大事。
次のときにもっと良くするにはどうしたら?と考えることのほうが大事。
流れを壊さない練習も踊りには必要です。
バレエってなんて難しいのでしょう。
だから、日々コツコツと同じような動きの練習を繰り返して、じっくりゆっくり身につけていくのです。
急がば回れ。
基礎に忠実に、確実に。ベースがしっかりしていたら、だんだん間違えなくなり、新しい動きの習得も早くなります。
1回で表面的にできてるっ『ぽい』ものより、本物を。