私が講師をしているバレエスタジオアクシスでは、トウシューズを履き始める年齢は12歳、中学生になってからです。
SNSなどで、11歳、12歳でバリエーション踊りこなしているのを見ると「いつから履いているの?」と思ってしまいます
私が担当するクラスのいま中学3年生の子達はコロナ禍、緊急事態宣言の影響で中学1年生の終わり13歳から履き始めました。
先日、発表会が終わって中学2年生で初めて履いた子もいます。
みんな、初日からエシャペ、ピルエット、ピケターンくらい軽くできてしまいます。
私は小学生に上がったら「トウシューズ履くのよ!」という教室だったので7歳からでした。
今、教え子の小学1年生を見ていたら、自分の先生はよく履かせたな?と思うくらい赤ちゃんです。
筋力もなく、骨格も未熟、バレエのトレーニングもできていないのに履くから、たいてい爪先は斜め、中で足指は丸まる、ふくらはぎを使いすぎる、姿勢も崩れる…
良いことなんて1つもありません。
その影響はなかなか消えません。
私がアキレス腱を痛めた原因の一つがそれです。
ちょっとジャンプで失敗したときに、20年以上頑張ってトレーニングして直してきた悪い癖が出てしまった。
成長期についた癖は完全に修正することが難しい。
その変わり良い癖もついたら絶対のものになるから、どんな先生に習うかはとても大事。
私の場合は修正が高校生の終わりから、さらに自分でも本当に直し方を理解してやり始めたのは20代になってから。
だから大人に教えるときにその違いを説明できるのですが、自分の体は過去に遡ることはできません。
私の担当するカルチャークラブでは床がバレエ用ではないため、大きくなるまで続けてもトゥシューズは履きません。
カルチャークラブはアクシス講師としての担当で、トウシューズを履きたい子、舞台で踊りたくなった子はアクシスのスタジオに、ということです。
最近、スタジオに行くことを相談してくる子がいたのと、中学生になってからトウシューズを履き始めた子があまりにも自然にポワントワークができるのを見て、ぐるぐると考えていたのでした