今回は筋トレの種類について。
『ストレッチと思っていたもの???』と合わせて読んでいただきたいです。

なぜ、ストレッチと思って力が入ってしまうことが良くないのか、ストレッチ自体ができていないだけでなく、ほかにも理由があります。


私のレッスン、最初に最低限のストレッチ、エクササイズ、筋トレをやってやっとバーレッスンです。
筋トレをしないと、日常の動きにも筋力が足りないくらいの人がとても多いためです。
日常の動きでも大変なのに、バレエが上達できるわけがありません。
きちんと働いてくれない筋肉をスイッチオンにしてからレッスンをするということです。

注意する言葉で多いものの1つが
「降ろすときを丁寧に」
「途中で休まない」
です。

☆筋肉の収縮の仕方について。
・短縮性収縮…ウェイトを持ち上げるなど、筋肉が縮む動き。(スクワットの上がるときなど)

・伸張性収縮…ウェイトを降ろすときの動き。負荷をかけながら筋肉を伸ばす方向へ動かす。(スクワットの降ろすときなど)

・等尺性収縮…形をキープしたまま負荷をかける。筋肉の長さを変えない。(プランクなど)


以下、バレエ上達とは切り離して考えてください。
一見、パワーが必要なのは短縮性収縮ですが、同じウェイトでも筋肉への負担がより大きくなるのは伸張性収縮です。

本当に筋力のない人に少しでも自分の体重を支えられるようになってもらうため、短縮性収縮と伸張性収縮のバランスを考えた種目、スピード、回数にしています。

☆ストレッチについて。
『ストレッチ=筋肉を伸ばす』
筋肉は自ら伸びることはできません。
骨の角度を変えることで引っ張られて、脱力して、初めて伸ばせます。

つまり、ストレッチと思いながら力が入っていたら、伸ばせていない上にトレーニングになっているのです。
ストレッチをしたいということはリリース、疲労回復等を目的としているのに逆のことをしているわけです。

ここでは静的ストレッチについてのお話でした。
アクティブストレッチといって、動かしながらストレッチを行うものもありますがまた少し違ったものになりますので別の機会に。

大人バレエの人は上達したいという気持ちが強く、自己流で色々やって迷路に迷い込んで抜け出せなくなる人が多いように思います。
教わっている先生から明確な答えが得られないなら、他の先生に教わりに行ってもいいと思います。
私も全て教えきれるわけではないので、私の生徒は他の先生のレッスンも受けている人がほとんどです。
良いところ取りをして、健康に上達して楽しんでもらえたらと考えています。