今回も生徒からの質問シリーズ。


「ポワントのリボン、ストレッチするものとそうじゃないものどちらがいいんですか?」


私はストレッチじゃない昔からあるサテンリボンをおすすめしています。


理由は

・ポワントのソールを引き上げるためにつけるものだから。(足にフィットさせる)

・伸びないリボンはプリエのときは足首側、ポワントのときはクロスしたあたりが引っ張られてリボンが動きます。ストレッチのものは甲のところの伸縮だけになる。

・サポート力の違い。


特に筋力が足りなかったり立ち方を充分に習得していない人ほどストレッチのものはおすすめしません。


プロで足が強くて「リボンなんて邪魔!」という人ならストレッチのほうがいいのかもしれません。

時々、SNSなどでダンサーがクロスさせたゴムだけで履いている映像などもありますが、少なくとも私が習ってきた先生方はゴムだけで履くことにとても否定的でした。

リボンにはシューズをフィットさせ、足首をサポートする役割があるからつけるようになっているのだから、という理由です。


一般人が、自己流に色々アレンジしているプロダンサーのマネをするのは危険が伴います。

安易に「良さそう♪」と思わないように。

そしてそれを勧める先生の指導内容には疑問を持ってもらいたいです。

プロと生徒は違います。


ちなみに、アキレス腱のところだけゴムになっているものもありますが、あれもおすすめしません。

普通のリボンで痛みがあるなら、巻き方が間違っているか、足の動かし方が間違っているか、その両方です。


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