何度も書いていますが読んでくれている方が増えているのと、更新回数が多くて以前のまで読みきれないと言われたので(笑)


『筋肉に力を入れる』ことは『使う』こととは別だよ、というお話。


私の生徒の殆どが他の先生のレッスンを経験して、私のところに行き着く、という感じです。


先生から説明されたことが理解できなかったり、説明自体なかったり…

というケースがたくさんあります。


よくあるのが

『〇〇を使って』

『ここが使えていない』

『ここの筋力が足りない』

という説明をされて、バレエの動きではなく力を入れることに集中してしまうケース。


こういう説明の仕方は先生が変えていかないといけないと考えているのですが、それで

「わからない」

「上手くならない」

という人が私のところに助けを求めて来ます。


バレエは全身を動かし、バレエの動きをします。

それには筋力と、動く感覚が必要です。


動くということは骨を動かします。

ただし、筋肉に力を入れても骨は動かないことがあります。


しかし骨が動かせたときには筋肉を使っています。


この違い、めちゃくちゃ重要です。


バレエの動きができると、『ここを使えた!』という感覚が生まれます。

あまりないこともあります。

でも全身を使ってはいるので、筋肉の1箇所だけ使ったわけではないのですが、感覚的には主動筋が感じやすいです。


一部の先生はそれを

『ここを使って』

と教えるわけです。


それを生徒は

『ここを使うんだ』

と受け取り、そこに力を入れようとします。


ここでズレが生じます。


筋肉が使えた感覚は動いた結果であるはずなのにその結果だけ伝えたばかりに、方法を教えるのを忘れています。

生徒はまだバレエの動きを知らないので、先生が言ったとおりに力を入れようとします。

そしてどんどんバレエの動きをかけ離れたことを頑張るようになるのです。

これでは上達はしませんね。


運動として、なんとなくやりたい人は先生が好きならそれでもいいと思います。

でもバレエを上手になりたいなら、きちんとした動き方を教えてくれる先生に習いましょう。

お手本と説明、両方あることが大事です。


『筋肉が足りない』についてはまた違った理由からなので次回にニコニコ