バレエをやっていたら避けて通れないものの一つ『プリエ』
今回はジャンプやルルヴェの前のプリエにフォーカスします。
実はパの前半より後半のほうが難易度が高いですが全部書くと長くなるので分けます。
問題点は主に大人で見ることが多いですが、時々ジュニアでもあるのでお役に立てばと思います。
『プリエ』
普段どのような点に気をつけていますか?
まずは
レッスン初めの方で行うゆっくりとプリエを繰り返す場合
・よくない意識の仕方。
①お尻をまっすぐ下げようとする
②ターンアウトするために頑張る
③腿を鍛える
・結果的に上のようにするためにはまずは立ったときの姿勢ができていることが前提です。
①膝と膝が横に離れる
②膝と股関節の力を抜く
③下腹の使い方を正しく
よくない方は動いた結果なることであって、意識すると逆に動きが制限されてポジションをはずしやすくなります。
それを繰り返すと上達しないばかりか、間違った筋肉が使われてしまい、ますます迷子になってしまいます。
ゆっくりしたプリエのポジションと動きができてくると、ルルヴェやジャンプの前のプリエが下に引く動きではなく、バネを生み出すものになります。
反動をつけるのとは似ていますが少し違います。
反動をつけるのでしたらその前に同じくらいかそれ以上のエネルギーが生まれる動きがもう一つ必要になります。
自分でバネを作り出すのです。
そのためには自分の体重を感じているとスムーズです。
プリエができていないと、結局その次のルルヴェ、ジャンプ、回転、体重移動、、、全てがうまくいかずに力で動くことになります。
バレエに必要な筋力というのはその力ではありません。
「筋力が足りないですよね」
と質問してくる人の多くがその無駄な力のことを言っていて、一度思い込んだ人の考えを変えるのは至難の業です。
バレエに必要な筋力とは、無駄な力を入れないための基礎筋力+α。
プリエは力を入れるのでも、ウェイトトレーニングでもありません。
正しくプリエができると、身体が引き上がります。